サンマタイム
諸君はサンマータイムをご存知か?
我輩幼少のみぎり、これを体験した。
あれは、小学校の夏に入ったとき、校長先生が全校生徒を集めて(といっても小中学校生合わせて200人弱)「明日からサンマータイムになります。今晩は寝る前に時計を1時間早くしておいてください」
純真無垢な小学生は、言われた通り時計を1時間早くして寝た。その前に姉がやはり早くしたのを知らず。おかげで、当家は前日にくらべて、2時間も早くサンマータイムに入り、誰もこない朝のラヂオ体操に出かけていた。
この文を書くにあたり、調べてみた所サンマータイムは昭和23年から5年続いたとある。たぶんGHQ(占領軍)あたりからの指示だったのだろう。よく「普通の時間にすると、、、、、」なんて言葉を聞いたことがあるから、完全に定着したものではなかったものと見受けられる。
最近になって、サマータイムと名を変えて、導入の話しもあるが、なかなか実施できないでいる。
一つには、実施している欧米などと事情が違うことにある。かの国では緯度の高い所にあるため、朝の5時頃から朝陽が顔を出し10時過ぎまで明るいので、真ん中を仕事に取られるよりなるべく早く仕事を片付けて、ということにあるらしいが、日本の場合この制度に熱心なのが大企業の上に立つ人たちで、経済効果がどうだとかでものを言っている。
日本の勤め人がどれだけ仕事を早く切り上げて、余暇を楽しみたいと思っているか知らないのだ。早く帰れば家でこき使われるし、飲み屋に行くには明るすぎるし、結局は会社に残ってサービス残業が落ちということを知っている。
それより、逢引(古いだろ)の時間を間違えて喧嘩したり、パソコンなどはどちらの時間をとるかで大仕事になる。また、一日が長くなるわけではない、次の日朝が早いのだ、毎晩毎晩騒いでいたら身体がもたんよ。
そうそう、こんなのもあった。近所のおばちゃんの井戸端会議で「あしたの朝から秋刀魚食べよって言ってるよ、食べてどうするの。ウッフッフッ~」
ミスターサマタイム 探さないで
あのころのわたしを
ミスターサマタイム あの夏の日、、、とくら~
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