« きいてないよ | トップページ | ロダン »

2005年8月 2日 (火)

アルタイ

P1010098 駐車場から美術館までだらだら坂を5分ほどで美術館。プロムナードは欅を主体としたブロック敷きの歩きやすい道がゆるやかにカーブをえがきながら続く、道の両側ではいまを盛りと蝉がわめきたて、虫かごと網を持った子供たちの白い服があちこちの木の間に見える。

7/13のブログに書いた宮脇 昭さんの言葉を思い出した、そう、この森もにせものなんだな、と。

今日は静岡県立美術館に来た、先月末から「アルタイの至宝展」というものをやっているので、遊び人はウイークデイに混雑をさけようと出かける。思惑は当たり来館者はまばら。

入って一番奥まった所にマンモスの全身骨格がある。「江戸の敵を長崎で」じゃないが、万博ではマンモスは一切見られなかったので、じっくり眺める。

これにころもを着せるとどうなるのか分からないのでいろいろと想像したが、鼻のないだけに牙がよほどおおきくかんじられた。

この展示品を出した、アルタイとは、現在のロシアに位置するがもともとはロシア  カザフスタン モンゴル 中国の四カ国が交わる所一帯を言い、BC2~3千年前からの文化があるところという。

最初の部屋をすぎて、薄暗い次の間に目当てのミイラがあった。永久凍土に埋もれていたというが、きれいなものだった。東洋系で身長160センチほどというから今なら小柄な男性だが当時としてはどうだったのか。

おそらく、出土したときに衣類を剥ぎ取られたのだろう、裸で横たわっているが左側の文身の綺麗さは、どうして?と思わせるものがある。肉の付き方をはじめ2,500年をまるで感じさせないものがある。

そのほか、きぬの上着 毛皮のコート ズボン スカートなどの出土品があるが、これらを見て思ったのは、永久凍土というものは、一種のタイムカプセルなんだということだった。

しかし、かの国の歴史を知らない自分にとって、年代順なしで、十九世紀の衣装まで並べられるとかなりむつかしい展示方法をとっているという印象を持った。

明日は、久しぶりに行った「ロダン」のコーナについて、、、、

|

« きいてないよ | トップページ | ロダン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アルタイ:

« きいてないよ | トップページ | ロダン »