八幡城跡
昨日の阪神優勝をうけて、その経済効果は、6~700億円になるという試算をテレビで経済学者がしていた。
今年の阪神は例年になく順調に勝ち星を挙げ、優勝間際の足踏みもなくあっけなく勝ったせいか、静岡のイト-ヨーカードーが優勝セールを始めたが、「レジにて20%値引きします」という紙が張ってあるだけの上、客の入りも普段と変わりない様子で拍子ぬけだった。
ということで、行ったついでに、そばにある八幡城跡に登ってみた。全国に八幡菩薩の名前に由来する城はかなりの数にのぼるが、静岡の八幡城は名前としては知られていない存在である。
小高い丘の上の城は、 南北に500mという小城であるが、今川から徳川にかけて太田道灌 伊勢新九郎(後の北条早雲)武田信玄 勝頼父子 徳川家康など錚々たる武将が使用したり、なんらかの関係があった城である。
地質的には、やわらかい泥質岩から出来ているのでごく新しい時代に隆起したことが分かり、高さも63mしかないが、周りが海抜10m程度の平坦地であるため、富士山を始め駅南の市街地を一望できる絶好の地にある。当時、薩摩土手もなく静岡南部に安倍川が暴れ回っていたことを考えると、駿府城に対する向い城としても支城としても重要な位置にあったようだ。
丘の上は、東西に二つの大きな、といっても縦横2~30mの二つの曲輪を瓢箪のように連ねたような広場があり、どちらが本丸としたのか、それとも砦みたいにどちらでも構わなかったのかもしれないが、大きな木も生えさながら、芭蕉の句にある「つわものどもが夢の跡」を表現している様に見えた。
道はゆるゆると北側から登る整備された方が搦め手で、南側の傾斜はきついが、八幡神社の方が大手門だったかと思う。見た感じだからほんとの所は分からないが、昔の人は方角をだいぶ気にしていた様子なので、そんな理由付けしながら歩いてみた。
富士山も、久し振りの澄んだ青空に映えて、くっきりと見え秋色次第に深まるの感大なり。
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