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2005年10月17日 (月)

小人閑居して妄想する

白髪三千丈  緑愁似個長

不知眼鏡裏  何処得秋霜     (李白)

先年の夏休み、自動車の運転をしながら、恒例の「子ども電話相談室」を聞いていた。

「もしもし、どうして眉毛はのびないんですか」とかわいい質問に「それはね、本当は眉毛だけでなくて、髪の毛もひげも伸びないの。人が猿みたいに身体中毛が生えていたときはのびなかったの。だから、猿が床屋へ行ったり、ひげをそるって聞いたこと無いでしよう。」

「ハイ」「ところが、人が道具を使うようになって、うるさいひげや髪を切るようになって切る、伸びる、切るをくりかえしたので、ひげと髪は伸びるようになったんだよ。わかったぁ」「ハイありがとうございました」

大人同士の話なら「そんな~」というところだが、専門家が子ども相手に冗談を言うわけが無いはずだから、そんなものなのかと半ば感心したおぼえがある。

三千丈はいかにも中国らしい大げさだが、日本でも平安時代の宮廷貴族や女官に尾長鳥のような黒髪が美人の代名詞になり延ばした時期があり、インドでも宗教上の理由でターバンの中にすごく長い髪が入っているそうだ。

一方で、髪の毛に不自由している人は自分では想像できないくらい切実なようで、かつら、植毛、粉をふりかけるものなど根本的対策でない方法が山ほどCMを打っている。

さらに、おばあさんに多い、白髪を青や紫に染めているのを見るとおもわず「なに考えとるんじゃぃ」と言いたくなるものがある。

「元総理大臣だった村山富一さんは、眉毛を剃ったのかな、すごく長かったよな」  「そうそう、そういえば近所のおにいちゃんで眉を剃って替わりにくろいいれずみしているのがいるよ」「なに言ってるのよ、今どきの女の人なんて、ほとんど剃っているんよ、やっとこの間げじげじ眉が流行っていたのにね、また、長い時のため剃っているんよね」

今日は、長月の望月(満月)。生憎の空模様で眺めがきかないが、すこしばかりの月食もあったそうで残念の限り。これからの空は霞みも収まりきれいな夜空となって、月のあばたも次第にはっきりしてくる。

月に心あるならば、厚化粧をしてかつらをかぶって、「こんばんは いいお日和で」と挨拶するのかな。

連日の雨降りの中。外の出て長歩きも出来ない小人は、閑居して一人妄想にふけっている。

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