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2005年10月16日 (日)

不敢毀傷(あえてしょうせず)

身体髪膚 受之父母 不敢毀傷 孝之始也 (孝経)

しんたいはっぷ これふぼよりうく あえてしょうせざるは こうのはじめなり

高校の同級生が何かで怪我をしたさい、教師が説教を始める前に黒板に殴り書きで書いた文字だった。この言葉が守れず、自分もその後何度か親不幸をしたことがあるので大きなことは言えない。

いま、若者の間で入れ墨が流行っていると言う。映画に出てくる外人がしている。他の人がしていないものをして目立ちたい。”タト-”なる横文字につられてなどと軽い気持ちで身体に一生消えない模様を入れてしまう。

本によると、医者仲間では入れ墨を入れている人に、かなりの割合で肝炎など感染症にかかっていることが常識だそうだ。理由として針の使い回しなど不衛生な上、医師免許は言うに及ばず何の資格もない人が見よう見まねでやっているが原因だと言う。

以前に、若い頃、イナセで鳴らしたと言うおじいさんを風呂で見たが、痩せてしわしわになった浅黒い身体になんだか分からない模様が入っているのを見て、なんとみっともない、情けないと思ったことを憶えている。

入れ墨は、古代から入れていたものと見え、先日 県立美術館で見た「アルタイの至宝展」では、2,500年前のミイラに鮮やかに入っていたし、1,800年ほど前の魏志倭人伝では日本人はかなりの人が何らかの文身を入れていたように書かれている。

時代は下って、江戸時代になると博徒の間に入れることが始まったが、刑罰のひとつとして手首に入れ墨を入れ、前科者として一生消えない印をつけた、今でも風呂や温泉などで「○ ○ と入れ墨の人 入浴禁止」などと差別されている。

アルタイのミイラほどになると貴重品として丁重に扱われるが、現状の日本ではなかなか、日影から出てこられないし、ミイラにはしてもらえない。

「あのぅ、美容整形も「不敢毀傷」になるんでしようか?だれでも見栄えがよくなりたいと思うんですが、、、、、

「勝手にしろ、わしゃ 知らん。でもな、生まれた子供がどっちにも似てなくて、旦那が悩んでしまった家庭を、わし 知っとるんじゃがな」

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