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2005年10月13日 (木)

かみしもで二十枚

P1010017 南アルプスに千枚岳いう山がある。標高は2,880m それに遠慮したのか、安倍川の左岸に十枚山が上と下に別れてフタコブラクダのように並んでいる。此方の標高は1,719m と 1,732mだと山頂の標識に書いてある。

直線距離でこの山は約1.5Kmほどしか離れていない。

朝の空は雲一つ見えない青空。これは行くっきゃないとばかりに考えたのは、8時になってから、支度もそこそこの家を飛び出したのが30分経ってから、行く先は、先週予定変更で止めた十枚山。ラジオから”走れ走れ おれたち、、、”とランナーが聞こえてきた偶然ながら幸先良しと車は北へ。

登山口の「中の段」の集落に着いたのがもうすぐ10時になるころ、もう少し早く入りたかったが仕方なし、集落の下の方にに車を止めて登り出す。

登山道は30分ほど登った所で一般道と直登ルートに別れる、直登ルートには健脚者向けとあるが、「なに ゆっくり行けばなんてことなかろう、今日はいつもより遅いのだから、、」と理由付けして登りだした。

静岡の山の傾向として、杉山の間を登る、そして直登ルートと言う割にはジグザグとしていて上りやすく、一歩ごとに確実に高度を稼いでいく。前回は一般道を登っていったが、直登より歩きにくいうえ、上に行くにしたがって霧が濃くなり峠で雨になったため引き換えした経験がある。

きつくなったのは、植林地帯を抜ける頃からで、頭は「また曇ってくる前に上がりたい」と言うのに身体は腰を下ろして休む味を覚えたたら、何のかんのと言って休みたがる。後ろには木の葉の間から先日登った大谷嶺やヤンブシがチラホラと見える。

12時近くやっと上十枚山の頂上に到着、先客3人あり。景色は竜爪から真富士山にかけて雲がかかっているだけで、富士山や大谷嶺の後ろに南アルプス塩見岳の近辺が見える。後は立ち木の陰。

昼食休憩のあと、峠に下り再び下十枚山に向かって登る、1時半頃山頂に到着、山頂下の笹原から見た南アルプスは、雪がかかれば絶景となるのにおしいことをした。そして、前に来た時は富士山えの見通しがなかったのに何時の頃か切り明けたと見え立ち木の間に秀麗な姿を見せていた。

峠経由で駐車場に着いたのは4時少し前、自分にとっては遅い帰宅になった。

今日は上下(かみしも)あわせて二十枚。千円札にしても二万円か、江戸時代、按摩さんは、かみしもで60文というから高すぎるかな、どうなんだろう。

(上の十枚からの降りに3箇所熊の爪らしい傷跡を持つ木がある、そして、下の十枚には偶蹄目の獣のぬた場が2箇所あり、足の大きさからして鹿でなく猪のように見えた。昨年の同じ頃、尾根続きの仙谷山で鹿を見たのでこのあたりは獣の多いところと見える。)

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