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2005年11月 1日 (火)

蕎麦粒山は満艦飾

P1010051 秋の夕日の 照る山紅葉

濃いも薄いも 数あるなかに

松を彩る かえでやつたは

         山のふもとの すそ模様

静岡の山はもともと常緑照葉樹林だった所に、杉や檜、みかんとを植えているため、一年中濃い緑の山で、紅葉の名所といえば作られたものがほとんどで、規模も小さなものだと思っていた。

朝天気を確かめて、川根にむけて車を走らせる。大井川の反対側の峠(富士城)から見ると向い山に林道が延々と延びているのがずーッと前から気になっていた。調べると旧中川根町の上に15~1600mクラスの山がいくつもあるとのことなのでその主峰「蕎麦粒山」を主体にした偵察行を行なってみることにした。

まず、上長尾の集落に着いたのが午前9時半頃、入り口をたしかめて山道に自動車を進める、舗装がすぐに切れると聞いていたが、大札山の駐車場まで8kmほど舗装されていた。駐車場に車を置き外に出ると、山は赤、黄、緑と程よく彩られている。此処で支度をして山道を少し登って見ると様子が違うので、地図を確かめた所予定の「山犬段」はまだ4~5km先だということが分かり、下って自動車で山犬段を目指しなおした。

ところが、悪路はこれから先だった。急な山の斜面を横切って作った道は、もろい頁岩のため、崩壊が激しくあちこちで崩壊対策工事が進められている。礫だらけで走りにくい上に工事用車両が何十台も道片に止められている間を縫ってようやく10時過ぎに目的の駐車場に到着。

駐車場の標高は1404m、蕎麦粒山は1627mと差がすくない、おまけに下草が綺麗に刈られていて、雨の日は傘をさして歩けるくらいひろびろとして気持ちのいいハイキングコースといったところ。

ツガやブナ、白樺、紅葉が今を盛りに色づいて周りの山全てが満艦飾気分よく鼻歌を歌いながら登りだしたところ、右膝の調子がおかしい。「困ったな、でも登れなければまた来りゃいいさ、行けるとこまで」と杖に頼り40分ほどかけて山頂に到着。

山頂は、東側が開けていて、山じゅうの紅葉のむこうに富士山を始め安倍川筋の山が見える。なんだか一番いいときに登ったみたいだ。

初めて来てくれた者を歓迎してくれたのかと、ご都合主義に考えて「よし、近いうちにまた来るからね」と山ノ神に約束して、五樽沢から林道に降る。足の調子もよくなったが、「今日は用心用心」

本当に久し振りの目の保養をした。ただ、林道を利用しておきながら文句を言うのもおかしいけれど、この林道は、山を荒らしすぎている。このことはまた後ほど

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コメント

いつも見ていただいて有難うございます。

何が原因か分かりませんが、膝にまだ少し違和感があります、すこし、歩き回るなという信号だと思いますので今日も天気が良いのですが、大人しくしていましよう。

それから、前回の「ことわざ」に対するコメントですが、日本人は圧倒的に強いもの、大きいものにあわせていく文化だと「菊と刀」の訳者は言っています。
近い例ではアメリカに占領されてからの日本をあげており、これで味を占めたアメリカは文化の違うイランやベトナムで失敗しています。

世界は、和して同せずです。日本の常識世界のなんとかです。わが道を行きましよう。

投稿: オラケタル | 2005年11月 2日 (水) 07時23分

素晴らしい紅葉の写真ありがとうございました。
膝痛、充分お気をつけなさいますよう。
蕎麦粒山から高塚山(殆ど水平移動)の道も素晴らしいと思いますよ。それに山犬の段から板取山、天水、ウツナシ峠と行きたい山は山ほどあるのですが……。
昨夜、別メール発信いたしました。
ご高覧いただけましたら幸いです。

投稿: ひかり | 2005年11月 2日 (水) 06時53分

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