頭を雲のうえに出し
四方の山を見下ろして
雷様を下に聞く 富士は日本一の山
今日は富士山と箱根に挟まれた愛鷹山系の最高峰越前岳に登ってみた。今日の富士山は、日の出と共に5合目あたりから上に雲がかかり、こちらからは時おり天辺が顔を出す程度、天気予報では降水量0%だったので雲はかからないと思っていたし、朝早くには真っ黒なシルエットに雲の気配はなかった。
東名の集中工事をあちこちに見ながら須山の駐車場に到着したのは、あさの7時過ぎ広い駐車場には誰も来ていなかった。
支度して山神社の脇から稜線の鞍部に向かって登る、予定では40分ほどの行程であったが意外と簡単に早く到着したので、予定外の黒岳によって見ることにした。
黒岳は1086m。広い山頂の間近に樹齢300年とも言われる杉の老木が何本かたっている、300年前と言えば目の前の富士山の宝永火口が噴火し麓の須山付近には2mほどの火山灰を積もらせ遠く江戸まで灰を飛び散らせた時代になる。
芽生えたばかりのこの杉はその光景を見たのだろうか、それとも火山灰で焼けた山頂に種が飛んできたのだろうかと想像しながら木肌に触ってみた。
再び鞍部に引き返し越前岳を目指す、道は何年間人が歩いたのかかなりえぐれて溝状になっているところが多い。30分ぐらいだらだら登りに尾根を上がると鋸岳展望台に至る、ここからの鋸岳は立派、これで雪が積もればまさに「シエラ ネバタ」(スペイン語で雪の積もった鋸の歯)
また30分ほど頑張って富士見平。ここからの風景はむかしの紙幣に使われたと案内板にある。確かに端正な富士であるが、中ほどから上を雲が取り巻いている、切れるのを待って大休憩に入る。
ようやく写真をものにしてから1507mの山頂へ、山頂は高い木もなく結構広い土が剥きだしの広場になっている。景色は富士山は勿論富士、富士宮市外、伊豆半島、波ひとつない駿河湾を俯瞰図のように一望できるが、富士市は製紙会社の煙突からの煙で霞んでいた。
早飯の後汗で身体が冷えてきたので割石峠に向かって降る、急な坂の後痩せ尾根を歩くこと30分で1303mの呼子岳を通って割石峠に着くここからの駿河湾と伊豆半島はは狭い崖の間から眺める格好になり絶景。
ここから降ること2時間近く、谷のガラガラした礫の間を下るためかなり難儀した。谷を上り下りする山道は少ない、礫や倒木から言って雨のときこの道はかなり危険と思われる。
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