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2005年11月 3日 (木)

クヌギの実

P1010008 「じいじ、今度はクヌギの実を拾いに行こうよ。」と、水鳥にパンくずを与え終わったとたんにいいだした。

「クヌギって、あのドングリだろ。どうするの?」「うん、あのギザギザの帽子が面白いじゃん」

「そうかクヌギの木なぁ」其処でじいじはドングリのある場所を頭のなかで考えた。そして、クヌギのありそうな公園へ移動、が下草を刈られたクヌギの根元には帽子ばかりでドングリはない。「どうして?」「うん、たぶんネズミかリスみたいなものが食べるために、どっかへ持っていってしまったんだよ」

「じいじ、そんならネズミとかリスを探そうよ」「そりゃぁ無理だ、昼間っからいるわけない」望みは次から次へと発展し、方向変換していく。じいじは孫の前では博覧強識、オールマイテイであらねばならない。つらいのだ。

今日は「文化の日」、孫が帰った後、少しぐらい文化をしてみようと、護国神社の「菊花展」に出かけたところ、七五三の神事をおこなっていた。七五三も周りに該当者がいなくなるとつい関心がなくなるが、晴れ着を着た子どもが大勢いたので気がついた。

菊の方は、出品者が此処まで育てるのに苦労したものであろうが、その個性のなさにいつものことながら驚く、花の形も大きさも画一化され、「なんとか賞」と札が下げられていてもどうしてだか他のものに比べて分からない。

P1010014 この菊の形、種類はすでに江戸時代に完成されていたものときくが、以来進歩は止まったままか。それにくらべて、すぐ側では晴れ着に身を包んだ子らが、普段、着たこともないものに戸惑って、振袖の袂を振り回したり、草履や下駄では歩けないらしくスニーカーではしゃぐ。親はカメラ片手におろおろと周りを廻る。

そういえば、このスタイルは、明治の頃山高帽子に羽織袴の年配者が革靴をはいていたのと同じなんだ。この子らの未来は型にはまらず、明治の人のように進取の気概を以って欲しいものと無関係ながらエールを送った。

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