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2005年11月15日 (火)

第一 第二の真富士山

P1010005 静岡は安倍川沿いに真富士山という名の山がある。(写真は広々とした尾根筋の姫沙羅)

世界各地に多分日本人がつけたのだろうが、円錐形の山をさして「何とか富士」というのがいくつかあるし、本元の日本にも蝦夷富士だの薩摩富士だのといくつもあるらしい。しかし、真富士とは付けもつけたり、それも同じ駿河の国にあり、さらに念を入れて第一、第二とふたつもあるときては、本家はどうすればいいのか迷っていることと思う。

本日は、空模様もよくなく晴れ山好きの自分が出かける日ではなかったのだが、「本山茶」を分けてもらえるとのことなので、貰いがてら登ってみたしだいである。

家からやく20Km、平野という集落をから林道を6Kmで駐車場に着く。ここで支度をして山に分け入るのだが、まずは、手入れの悪い杉檜の中の道を登る、30分ほど登ると大平(オイダイラ)の分岐に着きそこを左にとって、稜線を目指す。

木の葉もほとんど落ちて、木の間越しに紅葉が鮮やかに見えるものの、時期はすでに遅いようだ。足元から突然ヤマドリが飛び出す、バサバサバサッと激しい羽音で、、、ぎりぎりまで我慢していたのだろうが、保護色のため山道に座り込んでいるのに気がつかなかった自分を驚かす。

大平から先の落葉樹林は曇り空ながら明るくて登り易い、これも30分あまりで稜線に取り付きすぐ左の真富士神社に詣でる、ここは、最近になって、覆い堂を作ったらしいが、鳥居の方は木の柱らしきもの残しているだけ。約10年ほど前は気がつかなかったのでそれ以後に崩れたものらしいが、回りに材料がいくらでもあるのだから何とかして上げたらと思う。

引き返して小高い丘を越した所が第一真富士山(1343m)一番高い所にないのが不思議、多分見晴らしの関係なのだが今日は何にも見えぬ、小休止の後広い尾根を下ると、大平から分かれた道が取り付く峠につく、ここは、先ほどの頂上辺りから掛かり始めた霧が濃くなってきたのと手入れの悪い檜のせいで薄暗く夕暮れ状態になっている。風も冷たくなったので、汗まみれの肌着を脱いで着替えをし第二真富士山にむかう。

同じ尾根道にありながら、ここからは岩の多いせまい道になる、両側は危険を感じないが、かなりの急傾斜で落ちている、そして、足元には岩鏡の葉が多く、木の種類も馬酔木、姫沙羅、つつじなど春夏に期待させる草木が増えてきた。

切戸(きれと)を過ぎて第一から30分ほど上下を繰り返したところに第二真富士山(1401m)の頂上がある。普通第一 第二とつけると第一の方が高いのにここでは第二のほうが50m余高い、初めてきたときは一二を逆転して憶えていたほど変わった名づけをされているし、三角点もこちらの山である。

しばらく天気の回復を待ったが寒くなる一方なので、引き返し第一と第二の間の峠から暗い林の中を下山する。

4時間足らずの山行きのあと、知り合いの家に向かった。

「本山茶」ホンヤマ茶とよぶ、静岡では各所に自慢のお茶があり、川霧などが味を左右するとかで、川筋ごとに茶の名前を分けている。本山茶は安倍川中流域を主体とした土地に出来るお茶であるが、詳しいことは、わしゃ知らん。

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