竜ヶ岳
春は名のみの風の寒さや
今日は立春、古来この日を年の始めとする風習があり、いまでも八十八夜とか二百十日はこの日から数えている。
それにしても、今朝はこの冬一番の寒気が入ったとかで市内で1度。そして、山登りの駐車場にした富士宮市の根原は零下7度だった。
温度自体はふるさとの飛騨ではしょっちゅうあった寒さだったが、風が強く 体感温度はもっと低く感じられた。
今日は富士山の西側にある毛無山塊の最北端で本栖湖の接している竜ヶ岳(1,465M)を目指した。先日、富士山次郎さんのブログの写真を見て行って見たいと思っていたが、生憎の天気で雪が解けてしまっているのではないかと思い、遅らせていたのだが、その後の雨で富士がまた白くなったように感じられ出かけてみることにした。
ところが、あにはからんや、先日の雨はこの山でも雨だったらしく軒並み厚化粧を落とした女性のような風情で、、、、後は書けない。
しかし、ここまで来たからには後に引けないので支度をして登り出した。帆足峠まではいつものように40分ほど、さすがに木が植わっている所は風がない、植林帯を抜けて明るい木立にのなかをゆっくりと登る。
峠からは、本栖湖や登る時脇を通ったA沢貯水池を見下ろして、最低鞍部に着く、それからいよいよ本体に登りだす、道は2千年辰年をを記念して山梨県が整備したとかで笹原を直線状に切り開き階段上の登山道にしてある。思わず四国の金毘羅山を思い出したね、”コンピラフネフネ オイテニホカケテ シュラシュシュシュ”と
高度差にして150mほどか、そこを過ぎるとなだらかな傾斜になり右に逆光気味の富士が光線の当たる部分をギラギラさせて黒く見える。多分雪が凍っているんだろう、左には南アルプスの連山と八ヶ岳が真っ白に遠望できる。このあたりの山では珍しい光景だ、(他の山では富士山側だけが開けている)これも、笹原のおかげか。
ズーッと一人の山登り、周りには音のするものは自分の靴が霜や氷を踏みしめる時だけでなんにもなく、さながら無音室か聴覚検査と時のように耳が深深とする。
頂上は、芝を敷いた半径50m近くもある広場にベンチ付きのテーブル二個。見晴らしはこれまた抜群。例のごとく早飯のあと帰りに付く。
峠近くにコガラが3羽道案内をするかのように少しづつ前でえさをついばんでいる、まだ、恋の季節には間があるので地ずりだけだが懐かしい声を響かせるていた。
| 固定リンク
コメント