« 後の態度 | トップページ | 70年前のむかし »

2006年2月25日 (土)

バラの段(1647m)

P1010070 今朝がたから満天星になり、今日の上天気を約束していてくれた。

竜爪山に雪が三度来れば静岡は春が来るといわれているが、うっすらと白くなっている。どこの行くか迷いはなかった。

安倍川沿いに北に走るにしたがって気温は下がり、梅が島の駐車場に入れのは、午前8時で0度だった、まわりの山は予想通り綿帽子をかぶっている。

はやる気をおさえて、まずキジを打つ。支度して登り出したのが8時15分空気は澄んで気持ちの良い上りだしになる、植林帯上部の800m付近から杉の木の上に積もって凍った雪が日差しを受け少しの風で落ちだした。文字通り氷雨だなと思いながら高度を稼ぎ林道に出る。

P1010074    ここからは一面白色の世界、20分ほどで旧道に入る沢づたいにゆるやかな登り道だが目印もなく踏み後もないので始めての人向きではない。最近歩いた人もいないのか10センチほど積もった雪はでこぼこもなく、3~7mの幅を持った沢をあちこちと渡り氷を踏み割って進む、さながらバージンロードといった感じで気持ちよく歩ける。

約1時間で安倍峠(1488m)の広場に着く、そこからバラの段に向かって急登する。雪が凍っているので靴がすべりロスが大きいのでアイゼンを装着し登る。途中から富士が落葉した木の間から顔を出す。周りは木の枝から2~5cmほどの鉢出しを持った樹氷で静岡ではあまり見られない風景になる。

10時20分、ようやく奮闘も終え頂上に到着、標高は1647m。この山がなぜ「バラの段」と呼ばれるのか字を含めて分からないが眺望もよくしっかりした独立の山である。

早飯を食べ一休みをしていると、同じくらいの年頃の男性が一人できた。話しているうちにここで引き返す予定であったが、大光山の手前から三河内に下ること変更する、降りてからの距離が近いのでと理屈付けしたが、これが後になって大変だった。

「おさきに」と挨拶をして出かけたがこの道は初めてなので、距離も分からず空は霧につつまれだした、登り口には「この方面は危険です」という張り紙があったことを思い出したのは、歩き出してから相当たってから、三河内分岐まで1時間半近くかかって到着の後、尾根から降りだしてみて危険の原因が分かった。

急なくだりの上道幅が狭い、さらに両側が崩れていて下が見えない状態になっていた。

そのうえ、道の上に積もった雪が足の置き場を隠している。そうとう神経を使う降り道で大腿筋を酷使し、「安倍大滝」まで0.2kmと標識に書いてあり、木の間隠れに見えたのに、そこに行く気力も体力もなくてひたすらに下山してしまった。

もちろん、バス停留所一駅の距離も長かった。

|

« 後の態度 | トップページ | 70年前のむかし »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: バラの段(1647m):

« 後の態度 | トップページ | 70年前のむかし »