どうも
「それじゃぁ いいです」といって電話を切ったのを見て、「どこから」と聞くと「なにかのセールスらしいけど、いらないから」と言った。
「そういう返事や電話の切り方はトラブルの元になるから、はっきりといらないものはいらないと言わなければだめだ」「でも後何かあると恐いし、いままでこれでよかったから」という。
「どうも どうも」を連発して有名になったNHKの元アナウンサーは国会議員にまでなった。最近ではなんにでも「カワイイ~」を連発する才能のないタレントなど、日本語には、このほか「いやぁ~」」「まあまあ」「ジャぁ~」など相手に推慮させて、どうとも取れるあいまいな言葉が数多くあり、それを自分も利用してきた。
しかし、国際的に見た場合あいまい語は認知されていないし翻訳者泣かせの言葉である。国内のみで通用するということは長い間他国との接触を絶ってきたせいで日本独自の文化なのだろうが、交流する上での壁にもなっている。
今日の新聞の書評の一部に、この国では「性格が悪い」というのは「自分の頭で考える」ことと同義語。「考え抜いて発言や行動すれば、角が立つ国ゆえ、 他人に迷惑をかけることをするな」とは、多数派によるマイノリティーを切り捨てる言葉だという本が出版されているとあった。早速読んでみたいと思っている。
きょうも暖かく春らしい一日になり水面もぬるんで、映る影にも緑がうすらと入り、あいまい色になった。
へらぶなをねらう釣り人ものんびりとひねもす糸をたれていた。季節の変わり目、特に春は眠気を誘う風が吹く、ちょっと一眠りしようじゃないか。
浮世のうさをしばし忘れて
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