パノラマ台(1,328m)
わけを聞くと、ず~っと先だががけ崩れがあってとのことだったので、すぐそこからパノラマ台に登るからといって通してもらう。今日は本栖湖湖畔からパノラマ台を目ざした。
最初の小さなトンネルのわきから山道にしては広い道がいきなり山に向かってジッグザッグと折れ曲がってつづく。水楢をを主体にした落葉樹の木立は明るく落ち葉を踏みしめて快調に高度を稼ぐ。若芽の時を想像すると楽しくなる光景である。
10分もすると、下には本栖湖が藍色に近い色で静まり返っている。山に向かって右に上ると木の間隠れながら富士山が間じかに見え、折り返して左すれば南アルプスのひときわ白い尾根が続いている。
空は真っ青に晴れ、足元には5センチにもなろうかという霜柱が枯葉のないところに集合している。
歩き出して40分、頂上にアンテナのある烏帽子岳(1,257m)に到着、ここに先客ありカップ麺らしきものを食していた。挨拶をして頂上での眺めを探したが、例のごとく富士山側は木を切り払ってあるものの南アルプス側は木の間越しにしか見えない、赤石から塩見岳にかけて綺麗に見えるのだが枝が邪魔をする、小休止をしてパノラマ台側へ下る。
こちらは、日影になっているせいか雪がうっすらと積もり滑りやすい状況なので慎重に降り再び登りに入る25分で頂上(1,328m)に到着。出発点からは1時間20分くらいか。今日は誰もいないが登山客が多いせいかかなり踏み荒らされ土がむき出しになっている。
ここも、主食は富士山で背中の南アルプスにはほとんどの配慮がない。パノラマ台なんて器用な名前の割りには西側の木がここでも邪魔をして全周が見れない、南アルプスもへそを曲げてか雲を目深にかぶって不貞寝を始めた。(写真左上)ここから精進湖に降りたいのはやまやまだけれど、自動車を持ってきていると降りてから駐車場への道がこたえるので再び元の道を引き返す。
こんな山にも春がしのびよっているようで、四十雀もいままでの地ずりをやめ、恋の歌を歌いだしていた
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