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2006年4月29日 (土)

折り合いが付く

P1010077_1 春紫苑(ハルジオン)の花が田んぼや野道で急に目に付くようになった。

さすがに大正時代に園芸品種として輸入された花だけあって、近寄ってみれば楚々とした上品な花ではある。

この花を題材にした暗い小説を読んだ記憶があるが、作者も題名も覚えていない。

あやふやな記憶であるが、園芸品種で輸入された時は、もっと違う花のようであったが庭から逃げ出すとすぐに先祖がえりをしてしまうので、その手入れにが難しく、庭で育てていた家が没落して日本中に先祖がえりをした花を広げてしまった。というようなすじがきだったように憶えている。

この花の繁殖力はすざまじくて、植物学者の牧野富太郎博士も、この草はいけないと言ったという風に聞いている。一時期のブタクサ、ブラックバスなどのように外来種が日本中を席巻してしまうような勢いだったのかもしれない。

生物学的には、日本と言う島国はオーストラリアほどではなくても、他の大陸とは違う発達の仕方少ししていたみたいで、外来種に対して抵抗力が弱く、(人間もそのようで、外国人にいたって弱い)容易に猛繁殖させてしまう傾向にある。

そして、年数が経つと折り合いが付きもともと日本にあったような顔つきをして、「わしゃ知らん」とソッポを向いている。

代表的なものとして、米や梅そして、野辺にいま咲くシャガやオオイヌフグリなど植物図鑑をみれば外来種は数限りなくある。

何事も年数が経てば折り合いが付く、先日も久し振りに電車に乗ったが、年配のおばさんが席のすき間より明らかに大きい尻を上手にいれていた。

いれてみれば初めから入っていたように折り合いが付いていたし、おばさんも「わしゃ、はじめっからここに座っていたよ」って顔をしている。

「みなさん、何事も年数ですよ!」

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