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2006年5月21日 (日)

花なき山の人の顔(真富士山)

P1010005_1 昨日の天気予報は、「21日は全国的に大陸系高気圧につつまれ、すっきりとした晴れになるでしょう」とのことだった。(写真左 山頂展望地から見た竜爪山)

騙されても騙されても、権威に弱いおじいさんは山行きの構想を練った。最終的には、愛鷹山系の越前岳の愛鷹つつじか真富士山のイワカガミの花に搾られ、人で一杯予想される越前岳より真富士山と決めた。

真富士山は安倍川筋の平野からは3度登っているので、今度は少し手前の俵峰からにした。

朝8時、空は予想に反して雲が多くなる。俵峰水月院の駐車場を借り、お茶刈り真最中の茶畑の間からスタートする。いつもの通りくらい杉林の中を曲がりくねって引落峠に45分かけて到着。

この峠、名前の出所は分からないが、裏側の斜面が地滑りを起こし、大きな杉の木が何十本も引き倒されていた、このせいだとすればよくも言い切ったりである。

P1010001 ここから、道は滑りやすい土砂に付けられ、所々ロープを張った横道になり20分で大滝に着く。大滝は山の中にあって垂直に落ちる滝でなく、岩肌を滑り落ちるほうである。水量はあまり多くないものの、清涼感あふれた滝であった。

それから、道は急勾配になり、伐採後まで続いた後、再び横巻きになるがここからが長かった。横巻きを約30分、いい加減いやになった所で再び急峻をジグザグと登りさらに横巻きを繰り返して、平野側と合流する峠に到着した。

ここまでくれば、あとわずか、何度か来てとっくに承知の道を5分で頂上(1,343m)に到達。時刻は11時20分、3時間20分もかかった、この程度の山にしては奮闘のしすぎ。

先客は一組いたので、少し挨拶を兼ねて話をしたところ、先客は昨年4時間かかりくだりを3時間といっていたので、帰りを思い少しうんざりとする。

ともあれ、食事、東側に開けた斜面は、下に清水の興津川上流、建設中の第二東名と、その先に清水港と竜爪山までが低い曇り空のした、かすかに見えるだけ、左側には高ドッキョから篠ノ井山か、富士山やその周りの山は雲の中に沈んで見えない。

目的の花、エンレイソウは時期が遅くて実をつけており、ツツジの類も花びらを地面に落とし、僅かしか見えない、肝心のイワカガミは疲れが強くてこの先へ行くのを脚が拒否している。花は虻蜂取らずの状態。

そうするうちにも、何組もの登山客が集まり、目的の花をほとんど見ない状態の中で人ばかり。「鳥なき里のこうもり」をもじって「花なき山の人の顔」

12時、帰りは鳥居の壊れた真富士神社に詣でて、元来た道をたどる。

俵峰には、2時30分と登りとあまり変わらない時間がかかる山登りであった。

注:どれだけ合わせても地図にある道と実際は違う。

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