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2006年8月 6日 (日)

汗ダクダクとびく石(526m)へ

Img_0087 本日も暑い一日だった。”心頭滅却すれば火もまた涼し”の心境にはとても達しない。修行不足の身にとっては、「暑い暑い」の連発でその日その日をしのぐしかない。

折から、広島に原爆が落とされてから61年目になるということで、広報は8時過ぎに「黙祷をしてください」と言う放送をしていたが、あのとき、もう少し判断を早くしていたら、長崎を含めて何十万人という人が命を落とすこともなかったし、その後の原爆症に苦しめられることもなかったのに、と思う。

その判断を誤った人たちには、それなりの責任があったはずだが、天の網から逃れたか、のうのうと余生を過ごした指導者が多い。

一応、放送にしたがって黙祷(形ばかりだが)をした後、今日は暑さ逃れを兼ねて藤枝は瀬戸川の”びく石”を見に行くことにした。

”びく石”この辺の人は、お茶摘みの時摘んだ茶葉をいれる竹製の籠だと言うが、自分の解釈では、釣った魚を入れる籠。そう、浦島太郎が腰に下げているやつ。あれだと思っている。

まあ、細かいことはさておいて、526mの山頂に大きな岩がいくつもあり、その中の最大級の岩にその名をつけているところから、”びく石”という。どうも、山という字は付いていないようだ。

この山、6年前に朝比奈側から登ったきりなので、今回は瀬戸川から登ることにした。

理由としては、瀬戸川側から登ったことがないのと、こんな時期の山登りは汗だくだくが目に見えているから、登り終わった後3km下流に市営の日帰り温泉で汗を流そうと言う寸法からである。

4年ほど前まで、「びく石牧場」と言っていたころは、駐車場も混み合って大変だったが、今回はスムースに駐車することが出来た。ここを9時半に出発する。

Img_0076 案内板では、1時間の登りだというので、スニーカーと水筒、手ぬぐいくらいの支度で登りだす、自動車が入れそうな幅広い道を10分ほどで、岩の上に”波切不動”という銅像(?)があり、光背の真っ赤な火炎が薄暗い木立の中で目立っていた。

この脇を抜けて、木の階段で整備された山道を黙々と歩く。木立は続き日をさえぎり、谷風が涼しく吹く。しかし、気温が高いので予想通りの汗がにじみでる。

この時期花は少なく、下では玉紫陽花がまだ少し早く、藪茗荷は遅く、岩煙草がほんの少し咲いている程度だった。

40分後、頂上のすぐ下で、ガードレールを見る、いつ見てもこの瞬間は嫌なものだ。{今までの汗はなんなのだ}

舗装道路の上で一休みの後、山の名を冠した”びく石”の下を巻き、頂上の東屋にはいる。出発から50分だった。

ここに、荷物を置いて、山頂一帯の巨石(岩)を見て歩く、展望は麓の朝比奈側の集落が少し見えるだけ、冬場なら見える富士山は勿論周りの山々や伊豆方面も、すべてかすみか雲のかなたに沈んでいる。

山頂の岩の岩質は、円礫凝灰岩を主体とし、泥岩、砂岩といったところか、多分隆起した後、柔らかい部分が侵食されて残ったものであるが、周りの木立は杉と桜であるところを見ると、ごく新しい時期に植林したものだが、それ以前はどうだったのか想像外である。

頂上で30分ほど過ごして下山する。すれ違った人は三組5人。

予定通り、”瀬戸谷温泉 ゆらく”で風呂に入り、食事は焼肉定食でスタミナ(体重減)を取り返して帰る。

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