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2006年9月20日 (水)

双子山から御殿庭(2,300m位)

Img_0078_1 八月初め、富士登山駅伝で大賑わいになる、富士 太郎坊の登山口も、朝八時を少し前にしたこの時間は、駐車している車がまばらにあるだけ。

朝起きてから、急に思い立った出発だったので、到着がこんな時間になってしまった。(写真上、フジアザミの蜜に誘われて孔雀蝶。この艶やかさはまた格別、学名をイオゲイシャというそうで、イオは美人の女神、ゲイシャは芸者をさすという。始めて見た)

右足、くるぶしの調子が今ひとつだったので、できるだけ高低差がすくなく、景色の良い山という基準で考えたら、最終的には富士山の寄生火山、双子山という結論になった。

支度をして、スコリア(粒の小さい火山砂礫)だらけの斜面に向かう。

「道なき道を踏み分けて、、」という文句があるが、ここの場合どこを歩いても良いくらい一面砂礫の斜面に先駆植物としてオンタデ、フジアザミなどが、点々と縞状の基地を作り、その後から唐松が追いかけて上る様子が教科書そのままに見える。

以前は四輪駆動車やモトクロス用オートバイで踏み荒らされていたが、いまは、立ち入り禁止のため轍の後は無い。かわって、2本駆動の足跡がそこいらじゅうにある。

斜面には、登山用の通路として、ロープが張られ、そこを添って歩く分には地面がしっかりと固まって歩きやすいので、ザクザクの斜面に付けられた足跡は、面白半分に荒らした人であると予想がつく。

斜面も少し上がると、人気が無くなり、無音の世界に入る。燕がやたらに多く飛び回っている。下にいるのと種類が違うのか少し大きく見える。(イワツバメ?)。

2~3日前に七十二候で「燕かえる」とあったのにと、思いながら登っていると、下のほうで”ドカン ドカン」と無粋な音がする。アメリカ軍が榴弾砲の訓練する音のようだ。

40分ほどかけて、山頂に到着、イザナギイザナミの命を祭る碑が建っているところで一休みの後、降って”御殿庭”の行けるところまでと西の方に向かう。

足のほうはここまでのところ順調である。

しかし、先年の台風でなぎ倒された栂の植林帯に入ったころから、上空に雲が入り、宝永山から上の視界が効かなくなったので「御殿庭上」を中に変えて覗くだけにして引き返してきた。

天気は、前半よく晴れ景色を堪能することが出来たが、花は御蓼(オンタデ)と富士薊、下のほうで野コンギクぐらいしか見えず、季節的には外れの方だった。

Img_0058_1 そのなかで、一番の景色は、双子山すぐ西から見た斜面で、赤い山頂、中ほどから下の黒い礫そしてすそに当たる部分を緑や黄ばんだ草の島が点々と散らばっている様は、加賀友禅の着物を衣文掛に広げて見せているように見えて、しばしたたずんで眺めた時だった。

いま、夜の9時、足首が随分と腫れてきた。明日は少々痛くなるかナ。

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コメント

高凛さま
お褒めをいただき有難うございます。

裾模様はもっと黄色が強く出ていると思ったのですが、、、、やはり、見た目、感じとはちがいました。

もう少しして、草紅葉のころだともっと派手な和服になることと思いますよ。

投稿: オラケタル | 2006年9月21日 (木) 21時51分

右足首いかがですか?
それにしましても、景色以上の素晴らしい比喩に
「コリャ参ったわ」です。
「加賀友禅の着物を衣紋かけに、広げて……。」本当に
しっとりとした美しい裾模様の着物美人に、見とれる思いで拝見いたしました。
どうして、いつもの辛口の切り口から、このような粋で素敵な語り口が出来るのだろうかと、考え込んでしまいます。
まずは、右足首のご全快を祈ります。

投稿: 高凛 | 2006年9月21日 (木) 19時34分

ナベショーさま

孔雀蝶見ました。それも2羽(人によってはいろんな数え方をするようですが、私はこれが好き)
ほかに、白くて羽の先端が黒い大型のもいましたが、近寄れませんでした。
虫取り網を持っていったほうがよほど確実ですが、自然の生態を撮るにはそっと近づくしかないですものね。

たしかに、いろんな蝶を見ました。今まで関心が無かったせいかとも思っていましたが、、、。

投稿: オラケタル | 2006年9月21日 (木) 07時12分

高山蝶の孔雀蝶、、富士山にいるんですね!
今年は腰椎を骨折してしまったので、何処へも高い山 登れなかったけれど、ボツボツ、、ウズウズしてきました。
今年、なんとなく例年に比べて蝶が多いように思いませんか?

投稿: ナベショー | 2006年9月20日 (水) 22時32分

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