暖かい陽だまりの中
総走行距離、900km余、以前なら毎日200km程年間4万km以上走っていたので、どうってことない距離だが、最近は月1,000kmに満たないので、さすがに疲れ、今日はグダグダと一日過ごすことにした。
「静岡に帰ってきた」と静岡県に入って言えるようになったのは、最近になってのこと、静岡の人にはなかなかなりきれない何かがある。年寄りのガンコさばかりではない。
やはり、先祖代々の地を離れ40歳まで過ごしてきた土地は懐かしい。娘たちや兄弟と話ししてみても、早々に飛騨を離れ、知り人も少ないせいか、自分ほどの思い入れはないみたいだ。
さて、帰ってきて疲れている(気分的なものと思うが)が、最近欠かしたことの無い散歩の時間になると、自然と身体が行こうという。
あまり遠くまで行かずに近場で済ませようと出かけてみたら、畑で蓮根堀をしている人がいたので座り込んで話しかけた。
年を聞いたら、七十二歳。手を休めないで気さくに閑人につきあってくれる。
自分にしたら、話しに花が咲くいい鴨だ。
仕事を辞めてから、はじめて蓮根堀をしたそうだが、今では何回もテレビや新聞、コマーシャルに出たというから、このキャラクターがよかったのか、笑顔が可愛らしい、絵になる人だった。
「それじゃ、タレントだね」と言ったら「コマーシャルの時は3回もやり直したからな、大根だね」と切り返す。
結婚する時、「酒、煙草、女遊びはしたことありません」といったのでそのまま来たけど、ゴルフ、マージャンは言っていなかったので「エヘヘッとね」
話をしているすぐ側に、白鶺鴒が掘った土の中にいる虫を探して手が届くぐらい処までやってくる。小さな動物は危害を感じる能力に長けている、またそれで無ければ生きていけないのだろうが、人はその能力を失ってしまった。
暖かい陽だまりの中(もう、それを感じる季節になった)、他愛も無い話はまだまだつづく。
結局は、名前も聞かず言わずに小30分。
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