ヤタのホシガラス
満月のもと、誰が優勝したのか。自分たち素人の目は、大仕掛けのもの、派手なもの、外人の方に目が奪われてしまうが、昔ながらの大道芸と言うものから少しはぐれてきているように思う。
しかし、日本古来の大道芸と言えば、角兵衛獅子や皿回し、南京玉簾など何かしら物悲しい面が見えてきて、チョット楽しむ雰囲気にはなれない。
さて、今日で久しく続いた快晴も一段落すると言う予報なので、大井川沿いの山”蕎麦粒山1,627m”と高塚山1,621m”を1年ぶりにめぐってくることにした。
朝七時、藁科川を登り千頭に下った後大井川沿いを降って上長尾から林道を登った。八時半ガタガタ道をゆっくりと登って山犬段に到着する。
すでに、駐車場には10台くらいの車が来ておりその端っこに止めて支度する。
側に地元シルバーセンターのの人が来ていて、携帯用のトイレを持って行けと言う。あちこちで"雉を打つ(野糞)”人がいるせいなのか。よく分からないが只だというので1個貰って登り出した。
蕎麦粒山に登りだして、まもなく目の前で星烏(ホシガラス)が一羽ブナの実をついばんでいる。
初めは「どうしてこんな低い所に来ているのか」とびっくりしながらも、驚かさないようにと遠くからカメラのシャッターを切っていたが、なかなか逃げない終いには1~2mの至近距離まで近寄れるくらいになり、何枚か写したあと前に進むとホシガラスの方も10mくらい飛んでは自分が来るのを待っているような状態を続けて繰り返した。
まるで、”ヤタのカラス”みたいだな「足が三本無いだろうか」と確かめてみたがなかった。
40分らずで蕎麦粒山頂上、そこには先客すでに7~8人が休憩をしていた、視界は霞が立っているため富士山さえ見えない。10分ほど休んだ後、高塚山を目指しくだりに入る。
紅葉は、千㍍チョットの地点くらいまで下がっているため、尾根筋は落葉したものが多いうえ、今年はやはりあまりよくなかったのかなという印象を受ける。
五樽のコルまで降った後、再び登りに入り”三ッ合”の分岐に着いたのが十時半、ここでも四組14~5人昼にしていたので、つられてここで早飯にした。
十一時、高塚山を目指し、きつい降りに入り隈笹(クマササ)の多い尾根を過ぎ、ゆるやかな登りの先に高塚山の頂上が開けていた。
広い頂上は、展望も効かず着いたというだけの印象、ほんの少しいただけで戻ることにした。先客も同様だったらしい
遠くから見るのと、頂上の印象が違うことがよくあるが、この山もそのうちのひとつであろう。
早々に、五樽のコルに引き返し、その下の林道に降り、駐車場に戻ることにしたが、林道は今年全然手入れが無かったせいか、荒れ放題に荒れていたこともあって、疲れて足には遠く長く感じられた。
もともとこんな所に林道を作ったのが間違いであろう。もろい山腹に付けられた道路のためあちこちで上下に土砂を崩壊させている様は、自然破壊もいいとこである。
しかし、道下には今を盛りの紅葉や黄色いカンバの葉などがモミの木の緑とあいまって、裾模様をかざっている。
駐車場には、午後二時の到着、駐車場に入りきれない車で一杯になっていた、こんなに沢山の車は今まで見たことが無い。と思いつつ無事の下山を祝って、最後のお茶を全量消費した。
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コメント
地元の土建屋と地域の人に少しでもお金を落とすには土木事業しかない、、、、
専業のお茶農家もお茶の仕事が一段落する秋から春までの農閑期に、土木作業で現金収入を得てられるようです。
投稿: ナベショー | 2006年11月 8日 (水) 11時12分
工事主体は本川根町になっていましたが、毎年どれだけ維持費をかけているのか、メリットはどうなんでしょうね。
また、見ていても危険な工事にみえます。
投稿: オラケタル | 2006年11月 7日 (火) 22時14分
美しい紅葉ですね
しかし、山犬の段への林道、、ほんとに自然破壊もいいところ、酷いものですね。
投稿: ナベショー | 2006年11月 7日 (火) 20時40分