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2006年12月18日 (月)

十両百両千両万両と

Img_0022_3 家の北側に連なっている麻機の山並みを北に向かって歩いた。

久し振りに快晴、少し肌寒い風が吹いているものの小春日和になりそうな予感がしたので、半そでの肌シャツの上にトレーナーの上下を着ただけで出かけてみた。

農道を登って、尾根まで25分ほど後は稜線を竜爪山のほうに向かって進むだけである。

途中、チョキンチョキンと鋏の音を何ヶ所かで聞きながら歩く、みかん採りも最盛期を過ぎたらしく、手をつけていない畑のほうが少なくなっている。

おかしなもので、普段は耳鳴りがして呼びかけられても分からないこともあるのに、鋏の音が分かる。(飛騨ではこれを称して「よてつんぼ」という、都合によって、聞こえたり聞こえなくなること)、、

静岡の山を歩いていていつも思うのは、山全体が私有地化されているせいか、山のいたるところに人手が入っている。みかん、茶、杉、檜などで、春夏秋冬全てが濃い緑になっている。

今の時期は、みかんの色で一部黄色く見えるが、後は常緑樹特有の緑。本当に昔の人はセッセと山に手を入れたのだなと思う。

しかし、その人たちも年を重ね、手を入れることが難しくなったため、いまや荒れ放題の土地が目立つようになった。

立ち木は、横枝を伸ばし放題にして日の光りも地に届かず、下草はおろか小石や岩がむき出しになり、地すべりをおこすは、野生動物の食べ物は出来ないはだし、茶の木も伸び放題で中を覗き見ることさえ出来ない。

孟宗竹は、植えられたところをはみ出し、先住の植林を食いつぶしていく。今年から徴収されている、森林税ではどれだけの改良が望められるのだろうか。

そんなことを思いながら歩いていくと、足元に目当てにしていた十両が幾本か見えてきた。高さが20センチに満たない小さな幹を他の草に埋もれさせ、なにに食べてもらいたいのか、赤い実を葉の下に隠している。

十両、別名を藪柑子(ヤブコウジ)といい、ヤブコウジ科に属する植物である。

この外、ヤブコウジ科に属する植物に万両、百両があり、何れもこの時期赤いまるい実をつける。実の形、葉の形は本当によく似ているが、木の大きさと実の数によってこの名前がつけられたのかと思える。

また、目出度い実として千両があるが、此方は科が違い、実は上のほうにつくので赤くなるとすぐに小鳥に食べられてしまう。ひょっとすると味もいいのかもしれないが、万両などは何時までも実をつけたままになっていて、花が咲く6月ころまで付いていることがある。

あと、百両がないかと思ったが、この辺ではもともと無理なので、今日は完全ではないが万両、千両、十両とお目出度く納めさせてもらう。ちなみに下の写真は上から十両、百両、千両、万両となる。

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コメント

はーい。拝見しましたよ~。まるほど、もしかしてみていても気づかないだけかもね。こうやって、並べて見せてもらうと違いがわかりますね。ありがとうございました。

投稿: 慶ちゃん | 2006年12月24日 (日) 23時22分

ナベショー様

10年と経たなくても木や蔓が繁茂して、人の足が踏み入られない場所が増えてくるでしょう。植物の繁殖力には驚かされるものがあります。

廃坑にになった鉱山社宅は、たちまちにして屋根を突き破る木で見る影もなくなります。
どこかで、そんな写真をブログに載せてみましよう。

投稿: オラケタル | 2006年12月19日 (火) 21時33分

あと10年も経てば、この静岡の山々はどうなるのでしょうか?
急斜面の蜜柑畑、お茶畑、、農家の高齢化のため、どんどん放棄されている、、、
まあ、少し昔に帰るだけ、、といえばそれまでですが、、

投稿: ナベショー | 2006年12月19日 (火) 13時22分

慶ちゃん

百両ってあるんですね。
十両によく似て低い木なんですが、もう少し背が高くて実の数が全体的に多いものです。
見分け方は、葉の縁がギザギザでなく大きくて細長いことです。草むらで見ましたら気をつけてみて下さい。

それから、お茶の葉っぱはよく知りませんが、煙草の葉っぱの替わりにアジサイを使ったのを憶えています。
乾燥させて、辞書など薄い紙で巻いたのですが、各家庭に”煙草巻機”なるものがあり、それぞれ工夫したらしくほかの葉っぱを使用したなどいろいろ聞いています。

そのころ、私は小学生まだ喫煙は出来ませんでした。

投稿: オラケタル | 2006年12月19日 (火) 08時07分

百両ってあるんですか。(゜o゜)知りませんでした。今日は富士山も綺麗でしたね。お茶の葉が手入れされないと、花がいっぱいついて、固~い実がいっぱいついて、枝も勝手気ままに伸びて、椿のようになりますね。戦争中に椿の葉をお茶代わりにしたと聞いたことがあります。本当でしょうかね。

投稿: | 2006年12月19日 (火) 01時19分

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