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2006年12月 3日 (日)

星空を眺めて身震い

Img_0110_1 「県北部と高い山ではこれから雪になり、3~40cmの積雪が予想されます」日帰り温泉「権現の湯」の休憩室にあるテレビは放送していた。

ここは、長野県立科町。連れ合いの親戚の法事に来ている。

2日の夜の悪天候は、前から予想されていたので、朝早く千メートルを越える野辺山を通るより前日の午後通った方が良かろうと出かけては来たが、この放送の通りになったら大変だ。

夕方、月が出ていたのに急に曇り始め、八時過ぎから降りだした。そして、日付が変わるころには止んだようで、小用で起きた三時ころは星の瞬く夜空に戻っていた。

トイレは、玄関を出て10mほど離れた所にあるので、身体が冷える前に床に戻らなければと思う気持ちと、久し振りにすっきりとした星を見ていたいという気持ちがあり、結局後者を選んだ。

あまりというよりほとんど星座は知らないが、冬の星座は親しみがある。南西にオリオンその右っかわにスバル、そして北側に北斗七星(小熊座)が煌めいている。

そしてこんな歌もあった。

ほのぼの明かりて 流るる銀河

オリオン舞い立ち 昴はさざめく

無窮を指差す 北斗の彼方

煌めきゆれつつ 星座はめぐる

子供の頃、こんな夜空があったこと、アンデスの4千メートルから名前も知らない星を見上げたことを思い出しながら、空を見上げていると夜空に吸い込まれるような不思議な浮揚感がある。

ひしひしとした寒気が身震いで、我に返りあわてて床に戻り、炬燵の中にずぼり込んで体温を取り戻した。

明くれば、頭上は快晴。蓼科山は雲の綿帽子を目深にかぶってどんな顔をしているか分からないものの、6月に登った浅間山、8月の籠の塔三山に菅平と続く群馬県との国境の山々はさらに白く化粧をし、雲を中腹にまとっている。(上の写真は浅間山)

寒気もそれほど深刻でなかったみたいで、霜がうっすら程度登り出した朝日にたちまち消えうせてしまう。

Img_0116_2 先日まであわただしく取入れが行なわれていた、リンゴ畑もいまは、葉を落とし、野鳥の取り分を残して、綺麗さっぱりとしている。

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