ケリの白い腹
気温も3月並みの15度まで上がった。冬の商品を扱っている所は大変なんだろうな、と同情をもうしあげる。
今日は久し振りに”おまち”(静岡では駅を中心にした市街地を女の人が言う)に一寸した買物がしたくて行ってきた。
本当に久し振り、駿府公園まではちょいちょい行くにだが、そこから先は大道芸以来だろうか、とすると、約3ヶ月行っていないこにとなる。
いま市街地もかなり変貌しているようだし、なんだか新鮮味がある。しかし、デパートの商品は相変わらず高い、包装紙が大事とばかり少し高いと思いながら購入した。(またしばらく行くもんか)
午前中、麻機田んぼの中を歩いてみても、春の気配は次第に濃厚になってきて、ケリが寄り添って歩くようになった。
この鳥は、地上にいるときは薄い褐色をしているため、田んぼの土や枯れ草にまぎれて分かりにくい存在であるが、もう少しすると卵を抱き始め警戒心が強くなる。
甲高い声、「ケリケリケリ」と名前を名乗りながら侵入者を追っ払おうとする。相手が自分より大きなカラスは勿論、人間にまで急降下をして威嚇するようになる。
子どもを守る一心の行動で感心する一方、急降下されると腹が立つのも確かで、ときどき石を投げてやる。
このときは、上空にいるため、仲間の千鳥同様真っ白な腹を見せて飛んでいる。
いま、柳沢厚生大臣が批判の矢面に立っている。講演で「女性は子どもを産む機械だ、、」といった発言が元だった。
この大臣、やっとこの間まで「ホワイトカラーエグゼンション」なる難しい法案を出そうと懸命になっていた人である。
日本語に直すと残業代なし、とでもいうか、ある程度の収入のある人は残業代を企業の都合でなくしても良いとする法案で、経団連あたりが要望した法案だったが、過労死問題などを含めて世間の反発が強かったので参院選の影響を考えて首相が幕引きを計った際にも抵抗したようだ。
「女性は子どもを産む機械」発言は「経済の方を永くやってきたので、たとえ話として引用した」といっていたが、エグゼンションも労働者を機械みたいに見ていた、と何か通じるものがあるのではないだろうか。
本来、厚生労働大臣は国民の健康を真っ先に考える人でなきゃならんはずではないか。
ケリは、普段は保護色に身を隠していても、ときどき見せる腹は真っ白だが、国会議員全てとは言わないけれどかなりの人がチョッキの下の真っ黒な腹を見せては隠す。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
最近のコメント