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2007年1月13日 (土)

空師 空を飛ぶ

Img_0039_8  世の中いろんな仕事がある。

勤め人や商売人では、大きく見るとかぎられてくるが、職人の世界では分業化、専門化しているため聞いた事も無い仕事がある。

先日、始めて「空師」という職人の名前を聞いた。「空師」とは、樹木を伐採する仕事のひとつで、木の周りに人家などがあって根元から切り倒されない木を撤去する仕事する人を言う。

方法としては、まず上部の枝を切り払ってから次第に下へ下がってくるのであるが、木を切る人が上にいるので使われるようになったようだ。

自分も、何度か手伝ったことがあるが、そんな名前があるとは知らなかった。

作業の方法としてはまず、木の幹に「男を立てる」といって細丸太の上に滑車をつけ、そこを通したロップ(職人はロープをこう読んだ)を切り落とす枝のバランスを考えて縛り、下から何人かで引っ張っている。そのあと、上にいる者が鋸で枝の元を切り、静かに下に下ろすという作業を繰り返すのだが、枝がいよいよ切れるときが一番恐い。

経験と感でやる作業だけに、切れた枝が跳ねたり、立てた男が折れたり、曲がったりで予測できないことが起きるからである。

ちなみに、「男を立てる」とは、大人のシンボルをそのまま表現したもので、むかしは、鉄塔など櫓を組んだり解体するとき、資材の上げ下ろしに空師と同様な仕事をした。

最近では、このほとんどをクレーンでこなすため、どこの現場に行っても男が立つことはなくなって寂しい思いをしている。(変に勘ぐってください)

そしていま、空師は文字通り空を飛んでいる。

先日静岡の浅間神社の北側に「喜久屋」という、由緒ある料理屋があったがいろいろ事情があって名園と言われる庭を残してきれいさっぱりと解体され、その裏山を工事するに当たって、庭を傷めないようにする配慮からか、空師が木の枝を払っていた。

25トンクレーンをいっぱいに伸ばしていたから、先端の高さは30mは越えていること思う。そこから下げたフックに身体をどう結び付けているのかチェンソーを持った男があっちの枝、こっちの枝の振り回されていた(実際は指示しているのだが、、、)

自分らみたいに、一本一本木に登って枝払いをしたり、ボーリングの櫓を組んだりしたのに比べれば、格段に能率を上げられるのだろうが、随分と危険な作業のように見受けられしばらく見ていたら、人だかりが出来てワイワイガヤガヤの騒動になってしまったのでこっそりと抜け出した。

ああそうそう、静岡ばかりでないと思うが、こちらに来て知った言葉のひとつに「空を使う」というのがあった。”とぼける”とか”知らんふりをする”と言う意味があるそうだが、クレーンにぶら下がった、いまどきの空師は下を見ても空を使っているのだろうか。(チョッと苦しい駄洒落)

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コメント

慶さん

「空をつかった」言葉は沢山あります。
念のため広辞苑と岩波国語辞典を見ましたが載っていませんでした。
しかし、私が静岡に来て始めて聞いた言葉のひとつです。でも、静岡だけの言葉でもないようなので「しぞーか弁」でもないようです。

喜久屋の跡地もどうなるのでしょうか。コンクリートで固めた崩落防止策では、折角残した庭も映えませんので何とかするんでしょうが、、、。

投稿: オラケタル | 2007年1月15日 (月) 16時50分

えっ喜久屋さん壊してるんですか。今年はまだお浅間さんにおまいりしてないから知らなかった。「そらを使う」は標準語だと今の今まで思ってました。しぞーか弁だったのか(~_~;)

投稿: | 2007年1月14日 (日) 22時23分

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