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2007年1月12日 (金)

この罰当たりめが、、

Img_0112_2 久し振り、田んぼに鶫(ツグミ)が来ていた。

ひばりなどに似て、小鳥というには結構大きい身体をしているのに、茶色っぽい羽は刈り取りが済んだ稲株などにまぎれて、見分けが付きにくい。

こんなこと書いても、もう50有余年も前のことになるので、時効成立していることと思うが、そのむかし、日本で焼き鳥といえば、ツグミが最上級、ついでスズメを指していた。ひよこの雛に替わったのはいつの頃だか忘れてしまったが随分と後になってのこととである。

ツグミは、秋も遅くなって、中国北部など大陸から群れになって大挙渡って来た。山の尾根をすれすれに飛び越えていくものだから北陸地方では、尾根に霞み網を張って捉えて商売にする人のいたという。

勿論そのころでも、とってはいけない鳥だったので、ときどき警察に逮捕されたと新聞に載っていたが、広い山の尾根のどこで張っているのか分からない、が理由でほとんどが見逃されていたことと思う。

また、肝心の霞網は害鳥駆除とかで店先に売られていたし、自分が買ったのは少年雑誌の広告を見て注文したのだから、空気銃同様、子どもの遊び道具でもあったのだ。

余談ながら、空気銃(今で言うエアガン)は、欲しかったのだが高くて手が届かなかった。

この網を持って、普段はヤマガラなどを捕っていたのだが、秋になると木の低い尾根筋に張った。しかし、ツグミは北陸の尾根を越えた後分散して各地に散らばるため、話しに聞いた、かかり過ぎて網が倒れてしまうほどの収穫は無く、せいぜいで10羽といったところでおわった。

その後、ツグミの激減と取り締まりが効いて、霞み網猟もなくなったと思うが、最近では鳥インフルエンザの流行で渡り鳥は逆の意味で怖いものになった感がある。

Img_0104 久し振りと言えば、もうひとつ。広い麻機近辺の田で一箇所だけ”田の神事”を行なったような後を見た。

写真のように、薄の穂に御幣をさげてあってが、ここの地主はこの場所で敬虔な祈りを捧げた様がさっしられる。

古来、稲作が農業の中心になってきた日本では、豊作を願っていろいろな願い事してきた。静岡でも各地の神社で”田遊び神事”といってお宮さんで踊りを奉納したりしているが、田んぼのなかでやっているのは見たことがなかった。

米は、長い歴史の中で改良されてきた、とはいっても日本古来の植物でないだけに、気候の変化を受けやすい。江戸時代には享保、天保、天明の飢饉で各地で餓死者がでたし、明治、大正、昭和になっても大凶作があり、大地主と小作の関係もあっていくつもの悲劇があった。

米あまり、飽食の時代となったのはほんのごく最近になってのことだが、平成5年の冷害では、外米を輸入しなければならないほど脆弱な食物なのである。

正月に”ごっつおう”を食べすぎ、それをを当たり前のことと思っている身にとって「この罰当たりめが、、、」と田の神に近いうち言われそうで、、、

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コメント

ナベショー様

私の今頃の獲物は、山兎でした。鯨肉の配給があった頃です。
鯨に比べれば、柔らかくて美味かったのを憶えています。
しかし、ツグミは次第にうるさくなって、捕って来ても羽を土に埋めて隠したのを憶えたいます。
しかし、あれは脂も載っているし、スズメより肉が多くて美味かったですね。

投稿: オラケタル | 2007年1月13日 (土) 21時43分

慶さん

よく食べたものが一緒ですね。伊那と飛騨は随分とはなれていると思っていましたが、、、
どこかで、イナゴ、カイコ、ハチの子などのことを書いて見ましょう。
でも、ざざ虫は経験していません。

投稿: オラケタル | 2007年1月13日 (土) 21時37分

子供の頃は、雪の積もった山に木の枝のバネを利用したワナをたくさん仕掛けて、ナンテンなど木の実の餌を置くと、雪がき、ツグミ、ヒヨドリ、山鳥、などが獲れました。肉団子にしてすき焼きで食べました。
ちょっとしたご馳走!
ツグミは撮ってはいけないという法律なんか、知るはずがない、、

投稿: ナベショー | 2007年1月13日 (土) 17時46分

私も食べた覚えありますよ。田舎じゃあ、何の鳥かわからない、やせたようなのも焼き鳥で食べましたね。なにせ、虫も食べる文化で育ちましたから。田の神事、北安東でも見かけましたよ。でも急速に田畑がマンションになっていて、後何年かで、この辺も田畑はなくなるでしょうね。

投稿: | 2007年1月13日 (土) 16時38分

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