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2007年1月26日 (金)

ザクッ グググッと(長者ヶ岳、天子ヶ岳)

Img_0041_1 ザクッ グググッと音を立てながら高度を稼いでいく。

今日は久し振りの山行きである。目指す山の名は長者ヶ岳(1,360m)登り出したのは田貫湖の東端の駐車場からであった。朝七時三十分、寒暖計はマイナス二度を指していた。

耳が冷たく感じるが心地よい寒さである。支度して登りかけたのが四十五分くらい、足元に雪は無いが3cmくらいの霜柱が心地よく潰れる。

900m過ぎたあたりから雪の量が増え、冒頭の音が響きだす。最初のザクッはつま先が雪に突っ込んだ音で、次のグググッは足の重心が移動するとき、凍った雪がきしむ音。

小鳥の声もなく、下界の音も伝わらずただ自分の足音だけがする、これは単独で登る山のいい所。

前回登ったのは、一昨年の9月8日だったから暑くて下着一枚になってしまったことを思い出した。今日は天気が良い上、木の葉が落ちているので背中に富士山を背負ったような感じで登る。見わたすと下の田貫湖が鏡のように太陽を跳ね返して眩しく光る。そして、この山に連なる北側の山(毛無山、雨ヶ岳、竜ヶ岳)は軒並み雲につつまれ、富士山は腰に藻裾を巻いたようにたたずんでいる。

これから登る長者ヶ岳の上空にも薄黒い陰が忍び寄ってきた。なんとか、雲の中に入る前に頂上にと、普段より馬力を上げたのがよくなかった。

Img_0034 九時半過ぎ、ようやく着いた頂上でばててしまった。そして、富士山は着いてから5分ほどで霧の中に沈んだ。頂上のベンチにビニールを敷き、脈拍の静まるのを待つ、下着が汗で濡れているが、取り替えるのをやめて途中で脱いだヤッケをまた着なおしたあと、1.5km離れた隣の天子ヶ岳(1,330m)に向かうことにした。

曇り空の中、道はダラダラ降りに下がり20分ほどで山梨県佐野から登ってくる最低の鞍部(峠)に到着、それからの登りが大変だった。

北向きの斜面のため積雪量が多くなり、目印も少ないので道がはっきりしない、尾根と見られる部分を選んで結構急な斜面を登った。

約20分も登ったか、急に傾斜がゆるくなって山頂かと思ったが、それから300mほど歩いて、ようやく頂上を示す看板に出会った。

Img_0045_1 見通しがきかないうえ、他より高いという感じも無い変な頂上だった。そこを行き過ぎると一寸した広場があり、檜の根方に石造りに祠と中央に瓔珞ツツジとそのいわれを書いた立て札があった。

Img_0046_1 ここに来て、始めて空が明るくなっていることに気がつく、”富士見平”という矢印に従って、富士の見えるところに行くと先ほどの雲が全然なくなっているではないか。

写真(上)にして、反対側の急坂を白糸の滝目指して降る。こちら側は南斜面になるため雪はほとんど無いが濡れて滑りやすい。慎重に降って広い尾根筋から道はゆるやかに何時までも降り、約1時間で林道に着く。

そこからの長いこと、駐車場まで約1時間20分。これが今日一番のつらい歩きだった。駐車場に帰り着くと午後一時三十分。約6時間の行程だった。

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コメント

ナベショー様

雪の少ない年だということですが、こちらでは、昨年より少なめと言う程度と思います。

気持ちいいですよ、楽しんできてください。

投稿: オラケタル | 2007年1月27日 (土) 15時01分

hjirouさま

本当に久し振りですね。
この時期になると、そちらに済んでいるあなたが羨ましくなります。
パノラマ台までは、本栖湖側から登っているのですが、三方分山はまだです、笠雲も綺麗なものが。と思っていますが何時の事になりますか、、、
自然は、なかなか言うことを聞いてくれませんので、、
そして、自然と一緒で、すれ違っても気づかないかもしれませんけど偶然ということもありますので、その時はよろしく

投稿: オラケタル | 2007年1月27日 (土) 14時57分

慶さん

田貫湖の周辺では帰るまで富士山はきれいに出ていましたよ。
久し振りの雪山は気持ちのいいものですが、長者ヶ岳から天子ヶ岳の道尾根歩きでなかったら考え物でした。
帰り、田貫湖周遊の道路をまわって戻りましたが、ここからの景色も抜群でした。
ただ、疲れていなければゆっくり歩いたのですが、、、

でも、この年まで、まだ山歩きが出来るのを感謝しています。

投稿: オラケタル | 2007年1月27日 (土) 14時47分

takaさま

天子ヶ岳頂上の祠は、側にあった説明によると、「むかし、京の都からこの地に嫁いできた姫様が死んだだとき瓔珞(髪飾り)と一緒にここに葬った場所だとのことでした」
何時の時代か、どこに来たのか、なぜ頂上なのかの説明がありませんが、枝を折ると暴風雨になると警告しています。
それにしても、天気に恵まれれば冬山も楽しいものです。

投稿: オラケタル | 2007年1月27日 (土) 14時34分

昨年秋、紅葉の毛無山に登ったきり、山にはご無沙汰してます。
長者ガ岳、、暖冬とはいえ山頂付近は雪ですね。
来週はどこか登りたくなりました。

投稿: ナベショー | 2007年1月27日 (土) 09時54分

ケタルさん こんばんは
お久し振りです、Fjirouです。
私も今日は朝霧方面に出掛けました。
長者ヶ岳、竜ヶ岳行きも考えましたが
精進湖から富士山を見たかったのと、まだ行った事がない
三方分山にしました。
もし、長者ヶ岳に行ってもお会い出来なかったでしょうね。
時間帯も違うし、私の場合だと長者ヶ岳だけで下りたと思います。
今日は遅い時間の方が、富士山は良く見えましたね。
傘雲も見れたし良い日でした。
何時かはお会い出来るかも・・・

投稿: Fjirou | 2007年1月26日 (金) 23時59分

すごいなあ。今日慶は12時ごろ富士山の写真を撮りましたよ。きっと、林道に降りた頃ですね。もうちょっと前に富士山を見れば晴れた富士が見られたんですね。残念。いいなあ、慶も若い頃、山歩きが好きで、よく2000メートル級ではありますが山歩きをしたんですよ。早朝から登って、来た道を振り返ってみた時、朝日が昇るのを見て思わず拝んじゃいました。この下の富士山、きりっとして、いい富士山ですね。

投稿: | 2007年1月26日 (金) 22時47分

こんばんは。
6時間の行程お疲れ様です。
楽しく拝見させていただいております。
心地良い寒さでの山歩きは自分にとりましては
羨ましい限りです。

写真にあります雪を抱えた檜と石造りの祠はなんとも厳かな雰囲気で神秘的とも思えるような映像であります。
また寒空に聳える富士の写真は精気を与えてくれます。
平地にて『セコセコ』と活動している私だから
特にそう思うのでしょうね。。

投稿: taka | 2007年1月26日 (金) 21時59分

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