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2007年2月11日 (日)

ミモザが咲いた

P1010060 近所の家の庭に、銀葉アカシアが咲きだしたので、毎年見に行っている巴川沿いの同じ木を見に行った。

畑の縁にかなり大きな木になっていて、小さなポンポンのような花をそれこそ無量大数に咲かせ、木全体が黄色い花の塊のようになってしまう。

P1010063  行ってみるとこの木、今日はまだ少し早かった。歩いて10分ほどしか離れていないのに気温か何かが違うのだろうか。

銀葉アカシヤ、名前の通り葉っぱだけの時は、深緑がかった銀色をしているところからつけられた名前だが、一般には房アカシアとあわせて「ミモザ」と呼ばれている。

もうすこしすると、写真に写っている蜜蜂が仲間と連れ立った大挙して押しかけるに違いないだろう。

そのむかし、NHKの大河ドラマに「天と地と」というのがあった。主役は上杉謙信役に石坂浩二、武田信玄役に高橋幸治他に沢山の錚々たる役者が出たドラマであった。

このドラマの原作者は海音寺潮五郎といって、知っている人は今ではし少ないかもしれないが重厚な作家であった。

この人が、「天と地と」の連載が終わった後に「筆後敬白」というので延べている言葉の中で、「小説とはウソばなしなのであります。小説の目的は、史実の追求ではありません。書くほうも読むほうも、ウソと知って現実にはありえないもの話の面白さを楽しむものであります。」いかにも本当らしく書いたり、いない人を作り出したり、史実にでてくる人を省略することもすくなくありません。などと書いている。

これは、当時でもドラマと史実をごっちゃにして考える人がいたためであろう。

今年は、この大河ドラマでは常連の「武田信玄」を扱っている、原作者は井上靖とのことであるが、今までのところ原作とは一寸違う流れのようである。

先日も他の人のブログを覗いていたら、山本勘助が実在の人として信じきっているような書き方をしていた。しかし、この人物は史実の中では見られなくて、始めて出て来たのが江戸時代になって作られた「甲陽軍鑑」であったこと、その後講釈師や軍学者によって、軍師だったと広められたということが分かっていないみたいだった。

かろうじて、上杉軍に使者として山本官助という名前が出ていて、この人かも知れないという人もいるが、そうでないかも知れない、そのくらいの人なのである。

海音寺潮五郎も最後に、史実も多いがフイクションが入っています。しかし、そんなことは小説には何の関係も無いことで、ただ面白く読んでいただければ、、、と結んでいる。

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コメント

慶さん

ミモザのことを調べていましたら、「インデイアンが愛の告白にミモザの枝を渡す習慣がある」と書いたものがありました。  嘘か本当か知りませんよ。
しかし、そうなら面白いですね。チョコレートより清純そうで、、、花言葉にもプラトニックラブというのがありますから、、、
それと、ミモザサラダというのがあるそうです。ほんとうのミモザを使うのではなく、卵の黄身をそれらしく見せかけて作るそうです。

投稿: オラケタル | 2007年2月12日 (月) 21時40分

ナベショー様

「小説はただ面白くよんでいただいたというだけで、この上も無く喜んでいます」と海音寺潮五郎はいっています。史学者の手になった史実と小説は全然違うものですが、混同している人が多すぎるようなので、書いて見ました。

投稿: オラケタル | 2007年2月12日 (月) 21時17分

ミモザが一斉に咲くと、普段は枝ぶりもあちこち勝手に向いているのに、すごく目立ちますね。うちの近くのミモザも少し花が咲き始めました。歴史の話し、面白いですね。九朗義経も実は身体の小さい決して美男子とは言いかねる容姿だったとか。お話しとして楽しみたいですね。

投稿: | 2007年2月12日 (月) 10時14分

歴史は往々にして勝者の歴史であり、都合の悪いことは資料に残っていないか、曲げられたり、敗者が悪人にされたり、書かれていない場合が多い。
だから、後世の小説家の想像力によるフィクションが、かえって真実を語っているばあいもあるでしょうね。

投稿: ナベショー | 2007年2月11日 (日) 22時35分

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