春一番の黄色い花
一昨日のヤンブシ登りの途中で、油瀝青(アブラチャン)の花を見た。
油瀝青とは変わった名前であり、正式な名前はかなり最近まで知らなかった。
この木は、黄色い花小さな花を密集させてポンポンのように、また、正月に作る花餅のように咲かせ、いまに時期しか目立たない木なので、どんな実がつくのかも気にしていなかったが、黒文字(クロモンジ)の木同様クスノキ科に属するため、油分が多く、そこから名付けられたと言う。
油と瀝青(コールタールを言う)を足した名前から見てもよほど油っぽい名前だが、皮や木、花からはそんな感じがうかがえない。
下の、写真は、サンシュウユ(左)とクロモンジ(右)の花であるが、よくよく近寄って見ないと分からないが、私にとっては、子供の頃、雪が消えるか消えないころ、春一番に咲く嬉しい花であり、今でもこの花を見ると懐かしい気がする。
あまり、日当たりの良くないじめじめした場所に群生して咲く花であり、どんな意味があったのか「キンパラ」と呼んでいた。
猩猩というほど赤くは無いが、この花も春先雪の解けたのを追いかけるようにして咲くので目立つ花だが後はどうなっているか知らなかった。
とにかく雪の多い山奥で育った者としては、清浄な雪に対して春先のじめじめとした土はなんだか汚らしく思えても、マンサク、アブラチャン、クロモンジなど黄色い花が咲き出し、ポカポカした陽気が立ちだすと、清浄と思った雪はうっとうしくなって、畑に残った雪に灰を掛けスコップで突っついて溶かす作業に入ったものである。
去るものは日々に疎し、の自然版。
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コメント
ナベショー様
今年は少しづつ早めの春、これが平年並みといわれ、追いつかれるのはもうすぐでしょうね。
静岡のサクラ、開花宣言も開いてみればほんの少しでした。
投稿: オラケタル | 2007年3月25日 (日) 16時41分
もうショウジョウバカマも咲いていますね。
早春の山歩き、、春の花、ワラビ、、楽しくなります。
投稿: ナベショー | 2007年3月25日 (日) 09時20分