食べ物の恨みは、、、
「午後の出発はお食事の進み具合を見てお知らせします」という話を聞いてからバスを降りた。
今日は、友人の身代わり旅行。都合が急に悪くなった友人が申し込んでいた日帰りバスツアーをキャンセルするのもなんだから行って来てというので、”目黒雅叙園と浅草演芸ホール寄席”を楽しませてもらった。
まずは、目黒雅叙園。約一時間以上案内人の懇切丁寧な説明に驚きつつ、絢爛豪華というか、チョッと時代離れというか、アンバランスというかとにかく分からない建物の中を廻って歩いた。
”百聞は一見にしかず”とか、戦前に立てら東京大空襲にも運良く逃れてきただけでも文化財の値打ちがある建物だが、石川県から出てきて風呂屋の小僧から身を起こした建築主の思いがここに現れていることなんだろうけど、アニメ「千と千尋の神隠し」の建物のモデルとして使われたと言うだけあって、その感性は独特なものが会ったのだと思う。
さて、冒頭の言葉は、この雅叙園に入るときの言葉だったが、百段階段の周りの建物見学が終えた後、同じ園内の広間のひとつで食事をしたが、食べ物のでて来かたが遅いのが原因だった。
まず、小さな器にひといきで食べつくすような前菜がでてきた後しばらく次のものが出てこない、退屈して隣の席の人に、「手持ち無沙汰ですね」と話す。ようやく次のものが来たこれもすぐになくなる。
約一時間の御飯が出てくるまで五品ほどが、間をおいてしかでてこなかった。これでようやく話が分かった。当初は食事に時間のかかる人がいてその人にあわせるのかと思っていたが、雅叙園側が出す食事の時間によってだということが、、、添乗員も食事を出される時間の予測が付かないのだ。
これなんかも、少し時代離れをしている、経営方針なのか。
ようやく食事も済み、次の目的地浅草演芸ホールに到着したのは予定を一時間以上遅れた二時十五分の入場。おかげで清水出身の春風亭昇太の高座には遅れてしまった。
私にとって、始めての寄席、二階の一番奥の椅子席に案内されてゆっくりと見たかったが結局は一時間ほどで連れ出されてしまい、折角の楽しみも拍子抜けしてしまった。
そのあと、国技館傍の江戸東京博物館という箱物行政が作ったつまらない建物を見て帰ったが、返す返すも雅叙園の食事が残念だった。
私のような下賎な者はガバッと一度に出されたほうが何ぼかうれしかろ。
一品づつ出され、美味くなくて手を出さないでいると、次の器が出てくるまで10分以上待っているような食事は合わなし、周りは今日始めての人ばかりで話しも弾まない。
「食べ物の恨みは恐ろしい」とよく言われるが、、、、、
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コメント
高凛さん
おむすび。天気の良い山で食べるのは格別です。
今年に入っていくつ食べたことやら、うらやましいでしょう。
最近は、急に思いたって出かけるものですから、コンビニおにぎりが多いのですが、結構美味く出来ています。
ただ、子供頃、七輪の上で少し醤油をたらしてこんがり焼いてもらったおにぎりを持って遠足に行ったことがありますが、食糧難のせいもあってかいまだにあれに勝るおにぎりを食べたことがありません。
投稿: オラケタル | 2007年5月21日 (月) 21時41分
百姓家の生家の食卓(ちゃぶ台)は、香の物でも何でも大皿に「ドバッ」、兄弟に取られないうちに、手を出さないと無くなってしまう(それでも楽しい夕餉でした)。その習性で会席料理等、コマゴマと出されるのが苦手です。せせこましい感じで食べた気分になれません。
五又は六星?以上のホテルのレストランや有名料亭の料理よりも、最高に美味しいのは山頂での「オムスビ」
これに勝るものはないと自負しています。
その「オムスビ」を頬張りたくて、ウズウズしているのですが……。
投稿: 高凛 | 2007年5月21日 (月) 18時36分