菊の節句というけれど
重陽の節句は九が二つ重なってめでたい日。別名「菊の節句」とも言うが今どき路地物の菊はつぼみさえない。やはりこれは旧暦で行くしかないが、旧暦で言うと今年は十月の十九日になるからそれでも菊には少し早いぐらいだと思う。
そこで、菊の花は望むべくもないので、今の流行(はやり)であるニラの花でご勘弁を
少し前に行った床屋での談義から
「我々の若いころは半分は中学を出ると田舎を離れて就職し大学なんてほんの僅かしかいかなかったたものだ。当時、女の子は紡績工場に集団で行くのが多く、男は工場で下働きしながら仕事の仕方を憶えたもので、一日240円ほどしかもらえなかった。」
「そうそう、1ドルが360円のころだろ、一日働いてもその1ドルにならなかったのを憶えているよ。やっぱり最貧国だったんだよな」
その中から、食費を払い、残ったお金をためて正月に錦(文字通りの一張羅を買って)を飾って帰り、楽しい話だけと、家のものに渡す小使いをしっかり持って帰るのが楽しみだったし、そんな社会風潮だった。
そしていま、同級会などに出て話をしていると、いまだに子どもにあてにされ、臑や尻をかじられているのが結構いるよ。
「若くて貢ぎ、老いて年金や退職金を齧られる人生、つらい世代だよな」
一昔前の「切れる若者」は「お尻かじり虫」「身勝手な親に」成長した。育て方が悪かったと言えばそれっきりだが、時の流れに身を任せた結果だとすれば、、、、。
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今日の花。左、玉すだれ 右、人参
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