こっちの花は甘いぞ
蛍ではないが、蝶の世界にも”あっちの花は苦い~ぞ こっちの花はあ~まいぞ”なんて話しがあるのかと思うほど帆掛山(通称一本松)の黄コスモスに蝶が集結していた。
アゲハ、黄アゲハ、黄タテハ、スズメガ、、、、、などが入り乱れて30羽(頭)は飛び回っていた。(帰って見た近所のおなじ花には全然居なかった)
今日は、ここ二~三日続く天気のよさにつられて、清水大内観音から帆掛山に登り、折り返して梶原山、農道を戻って、再び帆掛山から大内観音と言うコースを歩いてみた。
まず、すべての墓が大木姓という変わった墓地脇の駐車場から、いろいろな短冊がぶら下がっている山道を登る。俳諧の号を持った人の句もあるが大半はごく普通の姓名で薄い板に書き付けてある。それを読みながら登れば中腹にある観音堂までは瞬く間についてしまう。
これまで何回も登っているが、大半は参道が桃色になる桜の時期であり、この時期はあまりないのと、短冊が新しくなっているので新鮮に感じる。
観音堂脇からさらに登ろうとすると、山道が崩壊しているので、、と書いてある。どんな状況なのか確かめて見よう、と行ってみると先日の大雨で地滑りを起こしたらしく、杉の木が根こそぎ倒れている箇所があり、その後手入れも無いまま、踏み後がしっかり付けられているため「これなら登れる」とそれに沿って登ってみた。
こういう現場はこれまであちこちで見て来たが、杉の木というのか植林された木の根の浅さにはあきれるものがある。どんなに見てくれのよい杉でも根の深さは高々1mほどしかない、すぐにある種の人間に見比べてしまう、、、、
上り始めて40分ほど、山の上には10人ほどの人が騒いでいたので、すぐさま予定通り梶原山のほうへ尾根伝いに向かう。ゆるやかに上り下りで三十分、こちらは人けなし。しばらくはかすんだ富士を眺めて休んだ後、農道に向かうと駐車場近くの桜が少しばかりだが、花を咲かせていた。
近寄ってみれば、一重でもなく八重でもない変な咲き方。そして、傍には”ゴンズイ”が実をはじかせて真っ赤な鞘の中の種を見せ付けている。よく似た木に臭木があるが、花は臭木、実はゴンズイと傷み分けみたいなところがある。なんて思いながら歩く、草茗荷は早くも黒い実をつやつやと光らせ、彼岸花と競っている。
農道を戻り再び帆掛山山頂に戻れば、よく山頂の掃除に来ているという人に出会い、そこで世間話をしているうちについ長居をし、ほとんど駆け下りるようにして、帰宅昼食に間に合わせた。
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今日のコスモスと蝶。こっちの蜜はそんなに甘いのか
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コメント
高凛さま
そんな会がありましたか、そういえば、谷津山にもそんな会があるやに聞いています。
それにしても、霊山寺の麓には「山道崩壊」と書いたものが見当たらなかったので登り切ってしまいましたが、結構登っている人がいるようで、しっかりとした踏み後がついていましたよ。
この日も、霞がかかって冬場のようなわけには行きませんでしたが、富士山から伊豆半島まで見ることが出来ました。
投稿: オラケタル | 2007年9月22日 (土) 22時01分
一本松~梶原山へは比較的良く出かけます。
台風の後、やはり霊山寺からが「通行禁止」のため、仕方なく戻って鳥坂からの急登を汗と薮蚊に悩まされつつ、いつもとは逆に梶原山~一本松~高部ゴルフ場に降り駐車場に。暑い中フウフウ言いながら良く歩いたなと我ながら感心した次第。一本松山頂の人達は、毎日「元気かい(会)」と言って登ってくるグループの人たちではないかと思います。時として、私もお仲間入りしています。家を出てから帰宅するまで2時間弱、手ごろなレッスン場だと思っています。
秋から冬にかけての山頂からの富士、駿河湾を行く船の
航跡を眺めるのが楽しみです。
投稿: 高凛 | 2007年9月22日 (土) 18時10分