まだ紅葉には 青笹山(1,550m)
明け方の四時だった、小用で起きてみた空にはオリオンがすっきりと見えた。雲も風もない朝を約束しているかのように。
再び目が覚めたのは六時過ぎ、急いで朝ご飯の後支度をして正木峠(どの字が本当か分からないのでとりあえず、、、、)に着いたのは七時半だった。
何の音もしない静寂な山道を登る。今年は五月にシロヤシオを見に天津山まで行っているのでそれ以来になるが、この道はこれで何度目だろうか。
順調に地蔵峠、仏谷山と過ぎるのは”実もない花もない、、、”の証拠。仏谷山から引き続き青笹山に向かう。今日の目当てはサルナシの実。この稜線近くにサルナシの蔦があり、前に沢山取ったことがあるので今年はどうかなァと来てみたが何れも実一つ見つからない。
熊や鹿に荒らされた形跡もないことから、出来なかったようだ。気候のせいか、今年の山は不作なのかもしれない。猿や熊などがまた里に下りてくるぞ、、、と。
紅葉にはまだ間があるようで、落葉松も青々としているなか、ナナカマドの実(左の写真)とズミ(小梨)実の赤、そして、ヤシオ躑躅の一部が色づいているだけ。
また、周りの倒木などに茸がないかと入りたいが、最近道の手入れが行き届いていないため、笹が伸び道をふさいでいる上、露がいっぱい付いていて肩から腿の下にかけてぐっしょりと濡れてしまい、道を外れる気が起きない。
細島峠を過ぎた辺りから、山梨川から吹く風が強く身体が冷えたので、ヤッケを取り出して重ね着をしながらようやく山頂に着いた。
仏谷山からチラチラと見えた富士山も青笹山からは藻裾に雲を巻きつけ、薄墨で書いたように見え、清水港は霞の彼方と言った状態だった。そして、静岡の何処の山にもある、例の串刺し団子のような頂上標識の下には一株の御山竜胆が咲いていた、この山ではほかに見ることがなかったので不思議な気がした。
帰りは、来た道を戻るピストン登山。不思議なもので来るとき気が付かなかった物が目に付く、ゆっくり来たので見落としはないと思っていたが、物事は裏表じっくり見ないと見た内に入らない、を実証したようなものである。
地蔵峠まで戻ってくると、同年輩に人が一人いた。自分が採ってきた茸(クリタケ)とサワモタセの話から、しばらく四方山話にはいったが、この人もあちこちの山を歩いているらしく話が長引いて、結局はここで打ち切りにして帰る。と言うことになり正木峠まで一緒に帰った。
サルナシ探しや茸取りを含め、登り出しから五時間の山行きとなった。
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今日の花。左、僅かながらこんなに色付いたヤシオ躑躅もあった。右、同じ枝なのにここだけが色付いた紅葉何が原因だったか。
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コメント
こちらこそ有難うございました。
あの時のメモでこちらを見ていただけたようですね。
帰ってから、見直しましたが、ドメインには .com
を付け忘れていたのでそちらから検索されると分からないかなぁと思っていました。
近いところに住んで見えられるようなので、また、お会いするかもしれません。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: オラケタル | 2007年10月18日 (木) 06時18分
今日は面白いお話を沢山有難う御座いました。
チャボホトトギスの記事がありましたが、9月の中旬竜爪の穂積神社の少し上の山道に咲いておりました。丈が低く日影の固体が多いので写真は苦労しますが、杉林の木漏れ日が上手く射し込んでいい写真が撮れたのを覚えています。この山にも昔は笹ゆりが多く咲いていましたが、今はすっかり山道からは無くなりました。このチャボホトトギスもあまり評判にならない事を望んでおります。今後とも、よろしく。
投稿: noguchi katuhiro | 2007年10月17日 (水) 22時25分