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2007年11月22日 (木)

取り残しのリンゴに白い雪

Img_0035_2 (写真、採り遅れているリンゴにも雪が積もる)

ここ二~三日北陸地方を初め日本海側に冷たい空気が入り雪を大量に降らせている、と言う報道があった。

二十三日に母親の13回忌を飛騨神岡町で行う計画を立てていたので、それに間に合わせるため本来なら一気に飛騨神岡へ向かうのを、急遽長野は立科町で一泊し余裕をもって行こうと予定を変更することにした。

静岡の空は、冬型特有の快晴。富士は中腹に襟巻きをしたような雲をまきつかせているものの空は雲ひとつ無く、ひとっころ真っ白だった山頂もすこし茶色がかっている。そして、山梨県を通り過ぎ、長野県に入っても良い天気は続く。

なんだか騙されたような気分でいると夕方になって雪がちらつき二十二日の朝には雪の量は少ないが一面白い綿帽子を被った木とやまになり、気温は氷点下二度にまで下がっていた。

気温が少し上がる十時まで待って、三才山を越え松本への道すがらスタッドレスタイヤで支度はしているものの、路面が光っている場所もあり少し怖い思いをしながら通過。

松本から、梓川伝いにいくつものトンネルをくぐり安房トンネルをくぐれば飛騨の平湯温泉。海抜1,300mを越え日本海側の斜面に当たるため雪の量は一気に増え約20センチはありそうに見えた。

Img_0007 長野からそうであったが、ここも急な積雪のため、紅葉や楢の木の葉が落ちきらないうちの雪化粧がつづき、景色的には綺麗であったが、前方が凍っていないか、シャーベット状の雪が無いかと目を奪われ、あまり周りを見る余裕が無い。この地にいた当時はこのくらいの雪は全然気にしなかったものだが、30年の月日は、加齢とともに自信をなくしていく。

Img_0045 ようやく、故郷の神岡に着けば山々は白いものの路面の雪はなし、しかし、車から降りれば凛とした感じの気温が身を引き締める。

3ヶ月ぶりの墓掃除だけして従兄弟の家に転がり込み、そのまま外に出ずじまいで昔話で夜を更けていき、窓越しの空から白いものが舞い落ちているのが見える。

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