しらたまの、、、
佐久、小諸、東御などでは「霧が降ると良い天気」と言い伝えられている。
千曲川の流れが上空の寒気との差で川霧を発生させ、すっぽりとこの一帯を覆ってしまうことから言われてきたものと思う。
今朝もこの現象が現れていた。立科町から眺めると、浅間山の裾から菅平の裾に掛けてすっぽりと雲海の下に沈みこんでいる。
この下に住む人々は、しっとりとよどんだ空気を味わい、暗い外を見て朝寝を楽しんでいることだろう。
昨夜まで、毎日あちこちでお呼ばれの酒の臭いを脱ぎ捨てるには、絶好の天気。澄み切った空を染めて朝日が昇るまでの間、手近にあった熟柿を酔い覚めの柿とばかりに、枝からもぎ取って口に入れてみた。
これがまた冷たいのなんのって、夜の冷気を溜め込んだのか思わせるような感じで酔いどころか身体全体に震えが来る。人口のアイスクリームをとっくに越えてしまっている。
.
明治の詩人、若山牧水が佐久で作ったと言われるものの一つに
しらたまの 歯に凍みとおる 秋の空
酒はしずかに 飲むべかりけれ と言うのがあったが、これをパロデイ化すると、、、
隙っ歯の歯ぐきに凍みる 冬の朝
熟柿は 凍えて味わからず お粗末
.
午前十時過ぎ、満載の林檎。さらに米も継ぎ足せば、自動車は後輪を下げて仰向けにそっくりかえる。
トンネル内の点灯は対向車に迷惑だろうと、スモールで走行。日暮れ前に到着。長野の人たちの親切に付け込んだような5日間どうもありがとうございました。
| 固定リンク
コメント