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2007年12月 7日 (金)

氷の粒で歓待

Img_0072 墨絵を思わせるような落葉松林

夜空は寒々と冷え、幾つか見知っている冬の星座を散りばめて、空に瞬く星は明日の天気に太鼓判を押してくれる。

夜明けの散歩はいつもながら荘厳な日の出を演出し、遠くは軽井沢方面の低まった山あいから真っ赤に焼けた雲を先導にして昇りだす。何時見ても手を合わせたくなる現象である。

しかし、今日の夜明けは上空には雲ひとつ無く晴れ渡っているのに、浅間山も蓼科山も寒さに震えてか、厚い雲の布団をかむったようにして顔を出さない。

「そのうちそのうち」と思っているのに日は高くなり、朝ご飯を支度して待っている義弟の家に戻ってきた。

今日は、一日閑の予定なので、蓼科山の南側に連なる横岳か縞枯山に登ってみようと計画していた。義弟が知り合いの女神湖でペンションを経営している主人に状況を聞いてみると、うっすらと雪が積もっているとのこと。

Img_0118 九時過ぎ、大門峠に向かって出発。峠を越え女神湖に着いたのは九時半前、ここまでは車の量も多く道には雪も無かったが、この先からが路上に雪が敷き詰められた状態になってすずらん峠の先まで慎重運転を強いられる。

十時ころ予定の駐車場「ピラタス蓼科」に到着してみれば、上空厚い雲におおわれ2,000m前後から上は雲の中に隠れている。ここからゴンドラに乗って標高2,240mの地点に上り、坪庭といわれる平坦地から横岳と思っていたが、ゴンドラ終着点で風速10mほどの風が吹き視界がままならないと聞くと即座に断念した。

しかし、ここまで来て即座に引き返すも癪なので、横岳登山道と書かれた標識から登れるところまでと向かってみたが、足跡は僅かでなくなる。積雪量は2~30cm、かろうじてここがそうだと分かるところを拾いながら新雪を踏み分けて歩く。

子供の頃、正月用の花餅にする木を探して山の中を歩き回ったことを思い出すと思わず楽しくなる。下のほうには出発点が見えているので迷う心配は無い。

Img_0110 高度を次第に増すと、小さいながらも風に吹き付けられ小枝の風下側に雪が着いている来年春に花さかせようとふくらみを少し大きくしているツツジの蕾を包み込もうとするかのように、、、、、、

Img_0095 Img_0102 そして、葉を落として立ち枯れのように見える唐松林は、白く煙ったようなとんがり帽子を整然と連ね、樅の木は枝先に綿のように雪を降り積もらせトナカイとサンタクロースの登場を待っているように見える。

Img_0063 Img_0087 雲との接点近くになったところから風の強さが違ってきた、「登っているうちにもしかして雲が切れ空が晴れるのでは、、、」という一縷の望みもここで捨て、下ることにした、標高では2,000m少し登った所と勝手に決めて。

下り始めて、少しすると雲間から日差しが出てきた。上手くすると蓼科山や八ヶ岳などが姿を現すのかと待ち構えたが雲の切れる気配はなし。

しかし、天は折角の訪問者を歓待するように、落葉松についた小さな氷の粒をさらさらと降りかけてくれる。山歩きと少しばかりだが太陽の輻射熱で暖まった顔に心地よく振りかけてくる。

午後、三時帰り着いても蓼科山はまだ雲の布団を被ったまま、風邪でも引いたかご機嫌斜め。

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