苦髪楽爪
ゼラニューム。まるで金属のような名前のこの花が日本に来たのはいつの頃だろうか、寒さにも強いのでこの時期にも野天で咲いている。
園芸品種だけあって、いろんな色があるが、私は真っ赤なものより上のような花色合いが好きである。
花言葉としては「君ありて幸せ」なんて綺麗な言葉があったが、30数年まえ、リマのペンションのパテオと言われる中庭の壁一面にこの花が飾ってあったのを思い出す。
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「苦髪楽爪」という言葉がある。平仮名に直すと「くがみらくづめ」と呼ぶ。(写真 この猫も婚約中)
意味は苦労しているときは髪が伸び、楽しているときは爪が伸びるという。その反対の言葉もあるというが、わたしは「苦髪楽爪」派である。
むかし、鉱山で働きはじめたころ。手袋をはめたら「そんなことで仕事になるか!」親方から叱られた。そのころは、素手で土砂や機械を使えば、爪の先なんて伸びる先から削れて行ったが、若さのせいか手が荒れることはなかったように思う。
そしていま、仕事を辞めてから爪が気になり、深爪するくらいしょっちゅう爪を切っている。一方、髪のほうは若い時代は成長力が強いので良く伸びるが、年をとれば成長どころか毛の数も太さも減ってくるので、防戦一方の人が増えてくる。
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先日、オダギリジョーという、何をしているか知らない人が結婚だとか婚約だとかの記者会見をやっていたが、あの髪の不精ったらしい格好はなんだったのだろうと見ていたら、解説にでてきたキャスターが”イケメン”だと言っていた。
わたしのこれまでの感じでは”イケメン”というのは古い言葉で言う”二枚目”とか”男前”と言っていたのと同義語だと思っていたが、あの男はどう見ても私の基準からいって"男前"には見えず、隣のお嬢さん(これもどんな人か知らない)が綺麗なだけにかわいそうな気がした。
しかし、あの髪型は典型的な苦髪に違いないとみた。また、女の子が付け爪までして延ばしているのは、若いうちから楽をしているという現われだとすると、いまの世の中「苦男楽女」と変えなければならないのだろうか。
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