春を感じる水煙
結局、この五日間結婚式にかこつけて、長野に居候してきたことになる。
(林檎の木の下で遊ぶツグミ)九日の朝は予想通り雨が降り、昼近くなって日がさすようになると気温が急に上がったようで、温めれた地面から上がる水蒸気が水煙のように立ち込めて幻想的な風景が出来、遅かった長野の春も気温の上昇とともに目の前に来たように感じる一日となった。
昨夜は、山から帰ってくると花札の「猪鹿蝶(イノシカチョウ)」ならぬ、猪、鹿、熊の肉があるのだけど何から食べる?とのこと。「猪と鹿は前に食べたことがあるのでわかるけれど熊はない。義兄さんはどうなの」と言われたので、飛騨にいたころ従兄弟が毎年獲ってきたのを貰ったからなんとかなるよ。と返事して調理を任される。
一番無難な所で、鍋にしようと薄く細かく捌き、ニンニクの細切れとしばらく混ぜ合わせておいて、熊の脂身とニンニク、玉ねぎを鍋の中にいれ熱した所で野菜をいれ熊の肉を放り込み煮あげる。
そのあと、砂糖と醤油で味付けしたところ臭みも抜けて完食し、お陰で熊につられて来てくれた友人たちと飲む酒の量も増え、熊を食って目の下に隈が出来そうだなんて騒ぎながらの連続酒盛りになってしまった。
また、肉の量がかなり余ったので、残りは韓国風のブルコギにしたがこちらもニンニクや胡麻油、胡椒が良くなじんで評判良く、面目を施した。
(長門牧場はまだ一面の雪)
午後には、白樺湖や大門峠のをまわり、長門牧場のチーズなどを買ってきたが、小降りの雨と高い気温は終日眠気を誘って、ごろ寝で過ごす。
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