タイムスリップのお祭り
知り合いの人が野蒜を食べたいというので、流通北側の麻機沼に採りに行っていたら、山向うで花火があがり、反対側の山にコダマして鳴り響く。
予定の量を掘り起こしていたので、山越えして反対側に降りてみた。
寄ってみると、境内に流れている音楽が「銀座カンカン娘」。デスクジョッキーはどう見ても八十代のお爺さん。
”これ~が銀座のカンカン娘 これ~が銀座のカンカン娘”と繰り返し始めると慎重に針を上げて、掛けなおした曲がまた古い。「憧れのハワイ航路」だった。
ジョッキーが古ければ選曲も古い。そして、78回転らしいレコードは大げさに言えば文化財になるんではないかと思い、氏子たちとは少しはなれたところに腰掛けて聞き入った。
ついで、手品だと言うので、そこを離れて階段を七十八段登ったところにある毘沙門堂に上がると内陣ではご祈祷の最中らしく、お堂の中に人がいる。
その横の縁に子どもたちが水あめを舐めているのだが、年上の子が女の子に「早く箸でくるくるっとまわして」などと教えている。
下での歌謡曲と言い、子どもたちの仕草と言いなんだか四~五十年昔にタイムスリップしたような気がして懐かしいような、夢を見ているんではないかと思わせるような変な気分になった。
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大安寺は,流通センターの北側にある諏訪神社とともに”沼の婆さん”を奉っている。
”沼の婆さん”は、むかし、麻機沼が今よりかなり大きくて荒れ果てていた時代。この辺りにいた娘が、母の病気快癒のため浅間神社に参拝しようとして沼を渡っていた時、河童に引きずりこまれて亡くなった。
それを怒った、娘のお婆さんが龍に変身して河童を退治し、その後、沼の守護神になろうと身を投げ、死んだと言う。
死後、法器草と言う草が生え、その草を村人が食べた。と説明書に書いてある。
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今日の花。左、三椏(ミツマタ)昔は紙の原料として栽培されていた、名前の通り枝が、三本三本と分かれる。 右、銀葉ミモザ、真黄色の花を咲かせる。ひとつひとつは虫眼鏡で見たいような小さい花の群れであり、この木一本でどれだけになるのやら、、。
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