重いわぁ~
公園などにある藤はもう花の盛りを告げているが、山の藤は今が盛り。
森のあちこちを薄い紫に染め上げている様子は、着物の柄のようでうつくしい。
つる植物の常として、木に巻きついて高みに上がらなければ生存が出来ないのだが、たかられた木にしてみればこんな迷惑な話は無い。
重いわ、日の光は遮られるわで藤が大きくなるほど成長が出来なくなり、ついには藤を巻き込んで心中してしまうことになる。
民の竈は
政府はついにガソリンの暫定税率を強引に復活する法案を通してしまった。
国民の大多数が反発する中での強行採決であるが、この結果がどうなるのか忘れっぽい国民性を考えてのことだろうか。
勿論、民意にそぐわないとしても、後世「あの時これをしてくれたお陰で、、、」という法案もあるかもしれないが、この法律は福田内閣とともにそんな評価は与えられるはずも無い。
新古今集に仁徳天皇が人民が困っているのを見て「今より三年、ことごとく課税を止め、百姓の苦を息へよ」と言い、服や靴は破れるまで、食べ物は腐るまで捨てず質素倹約し、宮垣は崩れても直さず、破れた屋根から雨漏りし星が見えたという。
その結果、
高き屋に 登りて見れば煙立つ
民の竈は賑わいにけり
という状態になったそうだ。
(もっともオール電化では煙の立ちようも無く、屁みたいなものだが、、、、、、)
もちろん、いま仁徳天皇陵と言われるものを見ればその膨大な規模からそんなに仁政を敷けた天皇かどうかは分からないが、こういう政治を願ったのは今も昔も変わらないことであろう。
厚生年金を見ても、道路特定財源を見てもこういう気持ちが一つも伝わってこない。高級官僚の言いなりに振り回されている政治とは一体何なのか。
四月から諸物価が上がって、健康保険料などの上にガソリンがまた上がる。それなのに収入は増える見込みがないとすると、藤にたかられた木同様、重いわぁ~ と、潰されていくしかないのか。
今の政治家の顔を良く憶えておいて、今度は此方が仕返しをする番が早く来ることを願うのだが、、、、、、
.
今日の花。左、吸蔓(スイカズラ)赤味を帯びた花が黄色く変わることから「金銀花」とも言われる。蜜が多く子どもが口をつけて吸ったことから付けられたとも言う。繁殖力が強く欧米では害草扱いされているそうだ。 右、常盤露草。葉は良く似ているが花は三弁花でかなり違う。南アメリカが原産とかで少し湿っぽい所で良く育つ。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント