外国人だらけの、、、
「世の中は三日見ぬ間の桜かな」という言葉があるが、この時期の花の移り変わりはまさにその通り。
半月ぶりくらいの静岡城北公園は、桜は濃い緑の葉桜、藤も終わり、皐月も、、、、となった中で、いま、ヒトツバタゴ(別名ナンジャモンジャの木)が雪をかぶったように真っ白な花を盛り上げたようにして「どんなもんじゃ」と言っているように咲かせていた。
年々、木も大きくなって見事な景観になってくるのが分かる。「年年歳歳花相似たり」は通用しない。
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25日 小諸から草津へ
田沢温泉でゆっくりと朝の長風呂をしたあと、小諸の懐古園にやってきた。
義弟からは「上田の桜はもう遅いけれど、小諸ならひょっとして、、、、、あそこは川風で一段と寒いからね」というので一縷の望みを掛けて来てみたが、昨日の雨でかなり散っていた。
馬場先の石垣には降り積もった花びらが縁取りし、これも雪を思わせるほどの状態になり、
あらしの庭の雪ならで
ふり行くものは
我が身なりけり
という百人一首の一句を思い出した。ふりゆくを古ゆくに変えて老いてゆく身をを嘆き悲しむ歌だといい、一世を風靡した人でもいずれは、、、老、病、死から免れることができないことを実感するという内容という。
この日は、城内の小諸神社の祭りとかで、城門近くでは香具師も沢山出ていて懐古園の額が掲げられている付近では写真も難しい状況だった。
ここで昼食をとったあと、軽井沢から峠を越し鬼押し出し(写真、左)へ、入館料1人600円を払ってはいれば、季節柄か前回(7年位前の夏)よりも人は多くないものの、話す言葉がまったく違う人がかなり増えている。
そして、目的地草津温泉に到着したのが四時だった。今夜の宿は昨夜と打って変わって近代的な宿”テルメテルメ 中沢ウ"ィレッジ”
草津温泉中心部の北西、ベルツの森といわれる高台の森の一角にあり最上階からは浅間山、白根三山が望めるリゾートホテルだった。
ここは食事が別だったので、夕方街中に行くことにしホテルから湯畑のシャトルバスに乗ろうとしたら、台湾からの客が大勢乗り込んだため、我々だけ別のワゴン車で送ってくれることになった。
発車しようとした時、従業員に連れられて慌てて乗り込んできた女性客、トイレの間に置いて行かれたとのこと、お国柄か添乗員や友達も確認せずに出発してしまったらしい。言葉も分からない女性はかなり心配したことだろうが、終点で追いついても添乗員は”知らぬ顔半兵衛”
この日は、同じツアーでバス五台を連ねてきたそうで、湯畑に行っても外国語だらけ、カメラのシャッターも訳の分からない言葉より、手振りで頼まれ二度三度。そのたび「アリガトゥ」とイントーネションの違う御礼を聞く。
これからの、日本の観光地はこんな状態になっていくんだろうな。と改めて感じさせられた。
食事は、中華料理を頼み、外に出れば照明の明かりに浮かんだ湯煙と神社の鳥居がここは日本だと言い、幻想的な風景をかもし出していた。
帰りのシャトルバスで運転していた従業員に「中国語も憶えなきゃ大変でしょ」と言ったら「難しくて、、、」とのこと、しかし、こんなに来れば風習や規則も日本慣れしてもらわくてはトラブルの元。
湯上りタオルを腰に巻いて風呂に入っている人を見たというが、はたして中国人?かと思った。というのもテレビで見る芸能人も巻いているから、それに影響された人かも、、、と、
まぶたが重くなるまで飲んだ翌日は霧が深く立ち込め雨も小止みなく降っている。宿の周りのザゼンソウや水芭蕉もさすがに時期を過ぎたらしく哀れね姿になっている。
昨日開通したと言う、白根山の道もこれでは何にも見えないだろうと、宿で弟夫婦と別れて一路静岡を目指し、長い旅路に終わりを告げた。
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今日の花。草津ベルツ森に咲く水芭蕉と座禅草。春遅いこの地でも賞味期限が、、、、
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