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2008年4月12日 (土)

翁の竹(の子)取物語

P1010020 碇草(イカリソウ)が咲き出した。

花の形が碇に似ているところから付けられたというが「なるほどな」といった感じがする咲き方である。

この草、インポテンツや腰痛に良く効く薬草だと聞いたが、花言葉は「あなたを捕まえる」静岡の一部で「嫁取草」だと言うにいたっては、よほど効き目があるらしい。         

「爺も試してみるべか」

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P1010001 (土に埋もれていたタケノコ。この後曲がり具合を確かめて掘り出す)

竹(の子)取りの翁は今日も鍬と籠を背にして瀬名の山に登る。

手伝って欲しいという地主の後について、、、、竹林に着けば足裏に神経を集中してタケノコの感触を探り、僅かに地面から顔をのぞかせたタケノコを掘り出す。

たまには金色に光った竹が無いものかとも思う。でも、もしあったら今からまた「子育てもかなんな~」と見ぬ振りをして通り過ぎようか。通り過ぎたら神さん罰当てるかな?なんて考えながら、片頬ににやっと笑ってしまう。

竹林は、傘を差して歩けるぐらいの幅で竹を切っておく。そうでないと良いのがでてこないという。ほったらかした挙句密生して足の踏み場もない所は竹薮といい、タケノコは出てこないし、もし出ていたとしても掘りにくくてたまらん。

今年に入って、今日で4回目タケノコも次第に太くなってきたが、掘っていて思うことは、これは、竹と人間の一種の戦争ではないかという気がする。

蛸壺に潜っているタケノコを無理やり掘り出し根こそぎ持ち去り、結局は5月に入ってタケノコ堀をやめた後に出てきたものがかろうじて息をつく、、、そんな感じかな。

竹。といっても孟宗竹なのだが、江戸時代になって日本に広まってきた種類で、もともとは中国から持ってきたものという。これが、管理されている間は良かったのだが、最近になって山が荒れ、繁殖力の強さから範囲をドンドンと広げて、竹害が大きな問題になってきた。

この山で今日は、170本ほど、計200kgほど採取したが、山の斜面を登ったり降ったり、背負い籠で自動車まで担ぎ出す。

お昼の握り飯を食べて一休み、元気が出るかと思ったら、逆に気が萎えてきていい加減な掘り方になる。充分にタケノコの周り掘らないうち鍬を打ち込むものだから、、、、、、爺はその後の作業はやめて座り込み、傍らの碇草を眺める。

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