行きは良い良い
台風四号から吹き込む湿気を帯びた風がその先にある前線を刺激して大雨になり、予報の半分ほどだったが100㎜ほどの雨量になり、そこら中を水浸しにしたようだ。
遊水地代わりにもなっている麻機田んぼもその影響で田おこしをしてあるなしにかかわらず水に浸かってしまったようだ。
水面の拡大を喜んだ鮒や鯉は美味しい餌が無いものかと普段は入れなかった田んぼにまで入り込み、たんとご馳走に与かった模様であるが、気が付いたら水が引いて、食い意地のはった鮒が十尾ほど取り残された模様。
九時すぎ、雨も上がったのでいつものように散歩の出てみると、田んぼの中が騒がしい。見るとあちこちに逃げ遅れたらしい25~30cmの鮒が腹を横にしてヒラヒラとした感じの泳ぎであちこちと動き回り水を跳ね上げている。上にはすでに準備を整えた烏が電線にとまっている。
鮒の不注意であり自然の掟に反する行為かもしれないが、畦に近い所にいた四匹を手ですくい上げ川に戻した。
こんな時の鮒は、覚悟を決めたかのように手で引き寄せすくい上げる時も身動き一つしないで任せている。「まな板の鯉」ならぬ手のひらの鮒である。助かるか、食べられてしまうか判らないはずなのにどういう習性なのだろうか。
われわれも後期高齢者になったらこのくらいの覚悟が必要かもしれない。しかし、今の後期高齢者ほど美味しい御馳走(いろいろな恩典)は食べていない。のだが文句は言うまい。
さらに、中学の傍の小さな溝に来ると、50cmはあろうかという大きな鯉が、背中の半ばを出して下流に向かって身をくねらせていた。
多分昨夜の雨で増水した餌の多い排水路を上るときはこんなこと考えなかったに違いない。
「ここはどこの細道じゃ、、、、、行きは良いよい帰りは怖い 怖いながらも通りゃんせ とおりゃんせ、、、」というわらべ歌もあったっけね。
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今日の花。左、蛍袋、空木も咲いて蛍袋も提灯を提げれば千両役者、蛍のお出ましの時期か。 右、レモンも花。淡い紫がかった花、しかし、酸っぱいレモンも香りは蜜柑などに比べると薄い
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