亜麻色の髪を逆立て
後に、亜麻鷺を数羽、燕と椋鳥も従えて、、、、、、、何れも掘り起こした土やなぎ倒した草の中から飛び出してきた蛙や虫がお目当て。
普段人を寄せ付けない亜麻鷺も、あまりのご馳走に興奮してか毛を逆立てて走り回り、カメラを構えている私には見向きもしない。
亜麻鷺。春になると日本に渡ってきて子育てをする夏鳥で、首から頭と背中に掛けての淡い茶色、つまり亜麻色が特徴の小型の鷺である。
雄雌の区別は私にははっきり分からないので、「亜麻色の髪の乙女」ばかりみたいな気がするんだけんが、、、、、、
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今日は母の日。私らの年になると母親がいる人はほとんどいないし、私自身も13年前に亡くしているので、この日は特に何もする日でもないし、母親の生前にも何かした憶えもないが、死者を思い出して語るのは最大の供養だと檀那寺の和尚が言ったことがあるので、、、、、今日は母親というものに対する思いを書いてみようと思う。
私の母親は、明治末期の生まれだったので、当時の修身(礼記)どおり「幼くして父に従い、嫁しては夫の従い、老いては子に従う」の一生だったような気がする。
そのため、夫が亡くなった後は長男である私と以後30余年暮らすことになった。私の兄弟は五人いる。当時としては普通の家族構成だったが、戦後の食糧難の時は、兄弟の少ない家を見て「なんでこんなにいっぱい作ったんだ」と文句を言い「仕方なかった」とぼそぼそと答えていたのを憶えている。
今でも、兄弟姉妹全てが健在であり夫婦で行き来し、秋には毎年皆で林檎狩りに行けるなど人に羨ましがられているが、お互いの連れ合いに感謝するとともに、あの食糧難を無事乗り越え健康な身体に育ててくれた両親には感謝しきれないものが。
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マザーコンプレックスという言葉がある。フロイトの解説によると「子どもが母親との愛情に対して疑問を持たない心理状態」を言うとしているが、幼児のころは誰でもそうではないだろうか。
一方、これを変化させたのがいわゆる「マザコン」
これは、日本人にだけ通じる和製英語だが「母親離れが出来ない男」「自己判断能力に欠ける優柔不断な男」を意味になりのマイナスイメージが定着している。
最近こんな親子が多く女性誌にも女性が結婚相手を選ぶ基準のひとつになっている。母親の何時までも子どもを離せないというエゴが次世代に不幸を呼んでいるのではないだろうか。
その点、”三従の教え”に忠実な母親には、息子のほうがしっかりしなければとマザコンにはなれず、母親を良く叱ったものだった。
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今日の花。左、蕃茉莉(バンマツリ)、濃い紫から次第に白くなっていく匂いの良い花。右、栴檀、これも紫のプロペラみたいな花を咲かせ、木の高さ10mくらいにもなる。「栴檀は双葉より芳しい」という言葉があるがこの木とは違う。
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コメント
慶さん
綺麗な鷺でしょう。夏鳥ですからあまり見ませんものね。それと警戒心が強くて、なかなか写させてもらえない鳥です。
それとマザコンは女親~娘にもあるのですか、そう言われて見ると良く見かけたことがありました。
手を握り合っていた人もいましたが、私は女同士は、父親~息子と違って愛情表現が素直に出せるのかな程度にしか思っていませんでした。
女親は学校や社会に対しても最近モンスターになってしまうようですが、この先どうなって行くんでしょうね。
おお怖い!
投稿: オラケタル | 2008年5月12日 (月) 22時16分
こんなきれいな鷺が近くにいるんなんて知りませんでした。白い鷺はよく見かけますが…。
「母の日」がもしかしたらはじめに出来た何々の日でしょうかね。慶はまだ母は姑も含め2人とも健在。そして2人の子供の母親でもありますが、娘として母親として、考えることもいろいろ。
マザコンもですが母親が娘を離さないというのが最近問題になっているようです。娘をいろんな意味で縛るという母親が。それは息子に固執する母親の形が変形してきたものだと思うのですが、結婚できない娘の親の呪縛が娘を苦しめている(いろんなタイプがあるようですが)逆に言うと母親からの呪縛で結婚できない。
慶の親の世代はとにかく長男信仰というか長男に対する固執が強いですね。それが慶の世代は娘にシフトしてきているらしいのです。周りにも(自分自身もふくめ)いえないですけどね、う~んって友達が結構います。
投稿: 慶 | 2008年5月11日 (日) 22時25分