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2008年7月 9日 (水)

タンカ売は何処に

Img_0056 桃はその昔中国から伝えれたと聞く。

その芳しい匂いや色合いから、神仙道とあいまって不老長寿の果物といわれ珍重されてきた。

黄桃や水蜜桃などは品種改良されて出来たものだけに歴史は浅く、「この桃は古い種類のものだよ」ってんでもらったが、なにせ、小さい上に固い、おまけに幾分渋みがあると来ては、薬だと思わなきゃ食べられないものだった。

不老長寿も、これでは大変だわ、、、、、。

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朝から、ドカンドカンと花火が上がっている。聞けば清水さんの祭りだという。

そういえば、ここの祭りは夏祭りのさきがけとして、いつも梅雨の真っ最中に行なわれていた。と思い出し、今日はどうかなと思ってでかけてみた。

境内とその周りに沢山の香具師がテントを張り、その下で駄菓子や焼きそば、とうもろこしといった食べものをおいしそうな匂いで売っているのをはじめ、子どもたちに焦点を当てた玩具や金魚などの店も出ていてかなり賑やかだった。

それを見ながらぶらついていたが、最近では大人相手の店がすっかりなくなったのに気がついた。こんな小さな所だからというわけではないが、大きな紙を広げての運勢や蛇模様の文字を書く人、一番面白かったのは寅さんが演じていた「タンカ売」というやつ。調子のよい文句をツラツラッラッと並べ立てて、、、てのはいつの間にか無くなったね。

また聞きたいもんだが、、、、。演芸の世界に行ってしまったみたい。寂しい限り、、、。

そんなこんなでいたら、日暮れとともに雨が降り出してきたので、背中に送り花火を聞きながら早々に退散してきた。

.Img_0102_2 麦秋

小津安二郎監督の”麦秋”を見た。

「明治四十二年生まれだから四十三歳か」という台詞で昭和何年くらいの作品だかすぐ分かったのだから我ながら大したものだ。

当然のことながら、出演者の若いころに驚く、しかし、笠 智衆をはじめ、佐野修二、三宅邦子、杉村春子、東山千栄子ら全てが即座に分かり、淡島千景だけがちょっと、、、手間取った。

当時の雰囲気が画面上に良く出ていて懐かしい家具調度などがあったり、子どもが叱られての家出する場面に自分を重ねたりして、出演者より背景に目が行く場面も度々。今では禁句かもしれないが、原節子が演じる行き遅れの娘が二十八歳。

その娘が、自分で結婚先を決めたことで周囲の家族はいろいろと葛藤する。これなども今の人には理解できないことと思う。

ただ、私なりに一番感じたのは、二十八歳の娘の立ち居振る舞いをみると、今の二十八歳はなんとねんねであることか。

裏返った声でひゃ~ひゃ~言っている姿は、青い山脈の女学生よりも子どもっぽく見える。時代は進んだが人は次第に幼児化してきているのか。

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