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2008年8月13日 (水)

二兎追うものは

Img_0031 Img_0029 もうそろそろだが、今年はどうかな?と期待しながら道下を見ると、淡く紅色に染まっていた。

しめた、今年は当てたぞと降ってみると一面”狐の剃刀”が満開状態で出迎えてくれた。蕾の花が見当たらないのでほんとうに此処二~三日で終わるところだったのかもしれない。

長野に行く前にどうしようかなと思っていたのだが、今日登って正解だった。竜爪山のキツネノカミソリは毎年綺麗に咲いているようだが、自然のものだけに必ず見られるものでもなく、大体このころという目安しかない、彼岸花科の植物だけあって開花時期が短い。

ここに、これだけ纏まって咲くのはいろいろな条件があってのことだろうが、植林をはじめ、心無い人が入って荒らされるなど環境を変えないことを望みたい。

Img_0032 幅は約五十㍍くらい、下のほうはどのくらいまで下がっているのか足を踏み入れられないので分からないが、落葉樹の下草のようにずっと続いていて先が見えない。しばらくしゃがんで眺めていると天国のお花畑とはこんな所か、、、なんて考えてしまう。

しかし、ふと傍を見ると、木の根肩に缶ビールの空き缶とウイスキーらしい瓶が転がっていて現実に引き戻される。中身は身体の中に入れて軽くしたものだから、持って帰るには造作もないことのはずだが、、、、。心の貧しさを見せ付けられたような気がした。

穂積神社から約四十分で富士山の見えない峠に到着。それからまた尾根筋どおりの道を四十分ほどで薬師岳山頂(1,051m)になるが、このルートは少しでも早く目的地につきたい自分の性格としてはあまり好きな道ではなく、これまでに俵峰から登ったのとあわせてもこのルートは三回目にしかならない。

Img_0049 薬師岳から文殊岳に向かう道沿いには、チャボホトトギスがお盆過ぎに見られるので、今回は一つでも咲いていないかと探してみたら、三株見つかった。

「二兎追うものは一兎も得ず」というが今日は二兎とも得てしまったことになる。

気分を良くして山頂のベンチに座り、雲の彼方の富士山を想像しながらの食事になったが、人に出会ったのは山頂でだけ、薬師岳までは顔にかかるくもの巣を払いながらの登り道だったので、多分今日一番の露払いということになるか。

とにかくお花畑の独占といい、望外のチャボホトトギスといい楽しい一日を過ごすことが出来た。

昨年もここのチャボホトトギスが大量に盗掘されたという話を聞いた。「やはり野におけ蓮華草」ではないが盗って帰っても根付かない場合が多い。大量盗掘で絶滅するのは、こういうブログも業者などの手助けをしているかと思うと、うかつに場所を特定でき無いようにしておく必要がありそうだ。    08-08-17

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今日の花。竜爪に咲く

左、玉紫陽花、珠がはじけてこれからという時期。 右、山ホトトギス、まだ早いらしく山頂に一輪咲く。

Img_0067 Img_0046

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コメント

慶さん

キツネノカミソリは葉が細くて薄いところからカミソリの名前が付いたようです。
しかし、彼岸花の仲間なので根に毒がありますし、花が咲いているときは葉がありません。その辺が良く似ているカンゾウやキスゲと違う所でこれらは百合の仲間だといいます。
以上知ったかぶりです。
そして、静岡にはこれだけの群落はほかに知りませんので、あまり人には知られたくないのも確かです。

投稿: オラケタル | 2008年8月15日 (金) 21時12分

キツネノカミソリですか?初めて聞きました。すばらしい群生ですね。カンゾウやキスゲって命が短いから、なかなかそのときって見れないですよね。彼岸花もそうですが。ほんの一週間ぐらいでかね。それまで何もないところに急に花一面になって、びっくりしますね。キツネノカミソリももちろん、その群生も初めてなのでこんな近くに見られることにびっくりしました。いつまでも秘密の天国にしてほしいです。

投稿: | 2008年8月14日 (木) 16時11分

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