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2008年10月11日 (土)

焼酎伴に栗名月

Img_0091 あれほど野山を真っ赤に染めていた彼岸花もすっかり影を潜め、かわって、背高泡立草がいたるところ黄色い花を付け出した。

Img_0202 泡立ち草、名前のとおり近寄って見れば小さな花が密集していて、いかにも真っ黄色の花弁とオシベが沸き立っているように見える。

一時は、ブタクサと間違われ花粉症の元凶と言われたり、繁殖力の旺盛さと、根から毒素を出して、他の植物を駆逐するので引っこ抜かれたりしたが、しぶとく生き残り、今では日本の秋の草として認めざるを得ない状況になってきた感がある。

午前中は雨の影響があって、山の木々も濡れているだろうから、午後になって今年最後の栗拾いに付き合ってくれないかと電話があった。

なんでも、このごろ栗山に猪が出没する上、それを追って先日は鉄砲を持った一団が山から下りてきたので一人で行くと気味が悪いとのことであった。

ちょうど、今夜は”栗名月”少し分けてもらえれば願ってもないことなので、喜んで同伴を承諾した。しかし、行ってみると本当に最後の栗拾いにふさわしく、栗はイガの山の下に潜り込んでいて見つからない。上っ面のイガを蹴っ飛ばしながらの栗拾いになってしまった。

帰ってきてから虫食いなど跳ね除けててから、お供え用にと二升ほど分けてもらう。

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旧暦の八月十五日が中秋の名月というのに対して、九月十三日を後見の月とか栗名月というが、此方のほうが薄の穂も出揃い、空も澄み渡たって輝く月見が出来ることが多い。

そして、写真を写しに出た夕方までは薄曇を通してぼんやりとしていたが、夜半になって煌煌と輝きだしたが、こんな時間に一人カメラを持ってうろうろしては怪しまれるので外出は控えた。

しかし、なぜ、八月は満月なのに”後見の月”は十三日なのだろう。あまり、くっきりとした月を見たくないのか。それとも、完全なものより少し欠点のあるほうに、美を見出してきたせいか。

「月見の宴は日本独特のもの」と聞いたことがあり、月の満ち欠けによって十三夜とか十六夜(イザヨイ) 二十三夜などと月に名前を与えて愛でてきた。

私も、その影響を受けてか夜半になって縁側に出て小さな庭にすだく虫の声を聞き、貰ってきた栗を食べ、わずかばかりの焼酎を伴に栗に似た月を見上げたが、二つ三つと蚊に刺されると意気地無く、焼酎瓶を抱え、月を愛でるのをやめてしまった。

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