秋なわすれそ
におうという字には、匂うと臭うがあるが、前者は気持ちを心地よく刺激するが、後者は鼻が曲がるのを言うと思う。
花には全然においを感じさせないものがあるが、ほとんどの花は大なり小なりにおいを放つ。
そうした中で、金木犀はにおいの強いものの一つで大きな木の傍では臭いといったほうが似合う花であろう。
花の構造はいたって簡単。この花もふるい昔に日本に来たそうで雄と雌の株があるそうだが、日本には雄株しか入ってこなかったそうでどんなにがんばっても実がならないそうだ。そのためか、遠い異国の地に住む雌をしたって匂いが強烈になったのだろうか。
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菅原道真の梅の花ではないが、
東風吹かば 臭いおこせよ金木犀
相手なしとて 秋なわすれそ
と言ったところか、そうなら仕方のないことだが、こんな時代なのだから、誰か早く雌の木を持ってきて喜ばせてやる人がいないのかね。
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昨夜、久し振りに日本人のノーベル賞物理学で三人の受賞者がでたと思っていたら先ほど、化学でもまた一人の受賞者が出たという知らせがテレビのテロップで流れた。
一夜にしてスターになった受賞者は、報道陣にもみくちゃにされ、今朝も早くからワイドショーに引っ張り出されていたが、また一人とは目出度いことである。
科学者にとって最高の栄誉は、平和賞や文学賞と比べて政治的、人為的操作が少ないように見受けて「えっ、あの人が、、」という面が少ないように感じる。
ただ、昨日受賞した”素粒子物理”は何度聞いてもちっともわからず、なんの役に立つのか、、、とにかく、なんだか分からないことに取り組んでいる人がいるもんだと言うことだけが分かった。という始末、、、、。
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今日の蝶。
褄黒豹紋蝶の左雌と右雄。羽の端っこが黒くて豹柄の模様があるといういたって明快な名前を持つ蝶。昆虫にしては珍しく雌のほうが綺麗に見えるが、昆虫の目から見るとまた違うのかも。
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