先日麻機沼で出会ったSさんが、「竜爪山の中腹にあるセンブリノ花はいまが見ごろだ」と言ったのが頭のどこかに引っかかっていた。
それで、場所をはっきり聞かなかったにもかかわらず、話の前後からこの辺りと狙いを定めて行ってみる事にした。
場所は、平山の登山口の少し上。新道の付近と思い鳥居の傍の駐車場に車を入れて、林道を登っていくと道うえの竹林が崩壊して道路上に30mくらいに渡って、高さ4mの土砂がたまって完全に道をふさいでいた。
仕方ないので、引返してきたがここまで来たのなら穂積神社まで登ってみようかと支度して登り出した。
薄暗い木立の中、谷のせせらぎを聞きながら登る。少し前を中年の女性が単独で登っていたが、此方を警戒してか少し平らになると早足になり距離を拡げ急斜面で縮まるものの追いつかせない速さで歩く。 結構健脚家である。
穂積神社まで石段などで整備され、むかしの修験道だった趣を残している。ここで、水を飲んでいるうちに、ここまで来たらもう少しという気になって、頂上を目指そうという気になってしまったから困る。
再び気合を入れ直して、杉の巨木群を右左に縫い、鉄製階段を登っていくと先ほどの女性が急に木の間越しに見え隠れし始めた。「この人、狐で無いか知らん?騙されないように眉に唾つけて、、、、と」なんて考えながら、マイペースで登るうち、何人かの足弱なグループを追い抜くが距離が縮まったり遠くなったりを繰り返す。
ようやく、俵峰からの出会い、乗越で追いついて見ると無愛想な人だが狐かどうか尻尾が見えないので正体は分からない。しかし、気の強そうな人らしく、薬師岳からの降りで挨拶もなく小走りに横を追い越して文殊岳に向かっていった。
始めは登る気がなかったのに、「もうちょっと もうちょっと」と山を登りきったのはついぞなかったこと、、、、。驚いたね
さすがに竜爪山は人気のある山、連休の後のウイークディだというのに、下の駐車場に十台を上回る車が駐車し、頂上にも先客が六~七人、後から三人と賑ってくる。この後追い越した人が登ってくれば、と考えたら、、、汗の引くのを待って早々に引き上げてきた。
穂積神社からの降りは、センブリノ花探しを兼ねて新道を使うことにした。しかし、杉林で薄暗い道にはセンブリどころか他の花もない。そのうち、林道まで下りてしまい、崩壊した場所を乗り越えて駐車場に戻る。
朝九時に登りかけて着いたのが十二時半、時計も無く行程は分からず終いの山登りであった。
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アメリカ大統領選挙は、オバマしの圧倒的得票で決着した。日ごろ自分勝手なことしか言わないアメリカという国は好きではないが、親の代にアメリカに来た人。上院議員を一期しかしたことのない47歳の男を国の最高指導者に据えるということが出来るお国柄は羨ましい所がある。(ペルーのフジモリ大統領の時もそう思ったが、、)
対立候補マケイン上院議員も選挙中は相手をこき下ろしていたが、最後の挨拶は分からない英語ながら、淡々と綺麗な挨拶をしていた。その中で言っていたが、「どんな人でも選ばれるこの社会が未来を明るくする」「決まった以上相手に協力する用意がある」とも、、、
ひるがえって、日本の場合、親が、祖父が国会議員や大臣でなければ首相になれないような選択肢の狭い社会にしてしまっている。
これは、本人ばかりでなく選ぶ側の国民も悪い。いい加減”門閥 閨閥 学閥 役所閥”から脱却しないと何時までたっても日本の未来は明るくならないだろう。
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