三寺めぐり
北向観音の朝は早い。まだ夜が明けぬ五時ころから窓越しに朝の勤行らしい鐘の音が聞えてきた。
枕が替わってか、それとも暖房が暑すぎるのかとにかく眼がさえて寝ていられない。外が明るくなるのを待って、他の連中を起こさないようにして着替えを済ませ、早朝散歩に出かけることにした。
北向観音、常楽寺、安楽寺と近場のお寺を巡る。まるで飛騨古川の正月行事”三寺まいり”のように。
少し青味の出てきた空と葉を落とした愛染かつらの北向観音(写真上)。藁屋根のこんもりとした常楽寺。八角三層、国宝の塔(写真左)を持つ安楽寺を巡り、朝風呂に浸かれば朝ご飯の時間。
別所には、古くからの寺が多く上記以外にも少し足を伸ばせばいくつもの由緒ある寺や神社、美術館、上田近辺の古戦場を含む観光拠点があるが、今回は林檎狩りが主点。
毎年恒例になっている立科町の林檎農家(ブログ、”果樹園の毎日”を見て~)に戻れば、林檎採りと選別に忙しそうな様子。そんななか、あれこれといいながら各自欲しいだけ分けてもらい、自動車に積み込めば、静岡からのもち米、長野の新米それぞれ30kgを前もって載せている車は後ろ荷になって上向き加減になってくる。
「暗くならないうちに帰らないと、ライトが眩しいと言って対向車に叱られるよ」なんて冗談も飛び出して大騒ぎ。
義弟の家でもう一泊する自分たち以外は、この後食事をし、またの約束をして帰途に着くすることになった。
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夕食は食材持ち寄りという名目で、近所の知り合いNさん宅でご馳走になることになった。持ち寄りと言う以上少しくらい持っていかねばと清水で買った魚は前前日に渡していたが、このほかに目玉として月下美人の焼酎漬けを持参した。
三年前から開ききった状態の花を漬け込んでいたものだが、密封した蓋を開けたら花の香りが強く匂い、焼酎にもトロミが出てきていたので、先日試し呑みをし味には自信を持っていたが、味とか好みは人それぞれに違うものですこしばかり気がかりだった、、、。
しかし、気がかりは最初の一杯で吹っ飛んだ。およそ、2リットル残っていたものがたちまち無くなった上、漬けていた花まで漬物のような食感がするといって平らげてしまった。
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