美男だらけに
暗い葉の影から実蔓の実が和菓子屋にある牡丹餅のように丸い粒を集め、真っ赤な顔をのぞかせている。
大きいものでは直径が5㌢位にも成るかというものがあるが、この時期になって急に目立ってきた。
今年は山の木の実が生り年でないため、山の動物が困って人里に下りて来る、といるという便りもあったが、こちらの実蔓の実は生り年になっているのか、あちこちでよく見かける。
食用になるかどうかは知らないが、先日、”厄除け地蔵”の縁日が開かれる朝市で焼酎付けにしてなんだかの薬にするといっていた。
昔は、この実を潰してねばねばの液体を髪に塗って鬢付け油の代用にしたところから、美男蔓とも言うとあった。
その伝でいくと、こんな年は艶々とした髪の男が多くなって、美男だらけになり女の子は目移りがして困る年だったのかも、、、
百人一首にも”名にしおはば 逢坂山のさねかずら、、”とあるように昔から”人に知られて、、、、”きた蔦の実であるが、花のほうはとんと目立たなくて、よほど気をつけなくては見つからない。
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